暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第99話 神聖剣 vs 二刀流
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った、リュウキは昨日の自分自身の考えが間違っていなかった事を確信したのである。

「あ……あはははは………」

 一緒に移動していたレイナも苦笑いが止まらないようだった。こういう風になるだろうと、事前にリュウキから言われていたけれど、『まさかそこまでー』とも、正直思っていたんだ。でも……、目の前の現実を見たら自分の考えが外れていて、リュウキの考えが当たっていたと思い知る。

 75層では、既に多くの剣士や商人プレイヤーが乗り込んできている。

 それ自体は、別に驚く事でもなくこれまでにもあった光景だ。攻略自体には参加しないが、見てみたいと言うプレイヤーも多々いるから。

 その所謂 新しい層を、開通した層を見てみたい と言うもの。

 だけど、今回ばかりはそれが≪いつも≫と違うのだ。

 大変な活気を呈しているこの場所ではこのアインクラッド一大イベントが行われようとしていたのだ。ここ第75層では、これまでとは違った特徴がある。

 コロシアムで、キリトとヒースクリフは決闘するのだ。……さて、最初に戻るがリュウキとレイナが見た光景の正体を説明しよう。 


「火噴きコーン!! 10コル!! さ〜〜買った買った!」
「黒エールも! キンキンに冷えてるよ〜〜!!」


 そこは、コロシアムの入り口。
 転移門の前が直ぐ入り口だから、もう直ぐに解る。

 そう……見渡す限り 人人人人………∞。

 そして、その中心にさっきの台詞をわめき立てる商人プレイヤーの露店がずらりと並んでいて、長蛇の列をなしているんだ。

「……ああ、良かった。本当に良かった……。これに出るのが俺じゃなくて」

 リュウキは心底安堵していた。レイナは直ぐ横で見ていてそれがよくわかった。

「あはは……。でも、ほんとすごいね〜。あっ あのチケット売ってるのって……」

 レイナは、露店の長蛇の列の間から縫って出てくるプレイヤーに目が留まった。それはKoBの白赤の制服。それだけで、どのギルド所属なのか一目瞭然なんだけれど……。これほど似合わないものか?物凄く横幅がある身体にたゆんたゆんの腹部。向こうもこっちに気がついたようで近づいてきた。

「いや〜〜 おはよーレイナはん!ほんまキリトはんには頭上がらんで〜」

 挨拶も手短に、会うなり陽気な声を上げながらそう言う。

「あはは……、これは、ダイゼンさんの仕業でしたか〜」

 レイナは、苦笑しながらそう答えた。そう、同じギルドの所属であり、ギルドの経理を担当している《ダイゼン》。任されている事から判るが、この手の事に関しては、かなりしっかりとしているのだ。

「仕業って……、そないなことあらへんで? なんせウチの団長とキリトはんやからな〜。ほっといてもこうな
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