暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第99話 神聖剣 vs 二刀流
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そうだな。……んん? そう言えば、仮にキリトが負けても血盟騎士団に入るだけだったよな? ……なら、どちらの結果でも同じなんじゃないか?」

 リュウキは思い返しながらそう言う。そう……、アスナが休暇をとる理由はキリト。でも、それが出来なくて、決闘(デュエル)になった。
 だけど、それは2人を引き裂く様な行為では無く、逆にキリトを血盟騎士団に引き込むと言う事だ。つまりは同じ団員になると言う事。

 ヒースクリフ側にしたら、ギルドの戦力も増して更にアスナも一時脱退などしないから、一石二鳥といった具合だろう。それに、ギルドの仕事関係はわからないが、少なくとも同じギルドならば、アスナとキリトが共有する時間は増える可能性もあると思える。

 レイナは目をぱちくりっとさせ、リュウキの言葉をすこ〜〜し考えて。

「あっ、あはは!それもそーだね?じゃあ、後で危なくなったら早めに降参するように言っておこうかな?」

 レイナはそう笑いながら言っていた。

「まぁ……、アイツが勝負を投げるとは思えないし、それに簡単には負けないさ」

 リュウキはキリトの事をそう言っていた。

「オレのライバル……だからな?」
「あははっ!それ聞いたら、キリト君喜びそう!リュウキ君のこと、《もくひょーだ!》ってずっと言ってたしねっ?」
「……オレが目標……か」

 キリトの方を向いてレイナはそう言っていた。リュウキも同様だった。リュウキ自身……、キリトが、自分の事をそう思っている事は知らなかった。これまでも、キリトは自分と対等とずっと思っていたし、自分より下に見た事は無い。

 確かに β時代は自分の方が遥かに先には行っていたが、それはただのゲームの中での結果であり、過去のデータだ。だから、リュウキはそう言った考えは無かった。
 でも……自分が目標だと見てくれているのは何だか嬉しくもあり、恥かしい気もしていた。

 その後もキリトはアスナと何かを話している。

 アスナの心底心配そうだけれど……、やっぱり嬉しそうな表情も時折見えるんだ。キリトもそれは同様だった。レイナは、そんな2人を暫くリュウキと2人で笑いながら眺めていた。




〜第75層・コリニア 転移門前〜


 それは翌朝の75層の風景。
 ここに関してはクライン達が有効化をしてくれてから、当然ながら来た事はある。75層の主街区は古代のローマ風の作り。何よりも目に付くのが、この75層の中心だとも言える巨大な建造物のコロシアムだ。……つまりは、まさに決闘をする場所としてはうってつけだろう。

 初見では、そんな事はさらさら考えていなかったが……。

 とまぁ、色々と説明はしたが、つまり、ここは以前見た風景とは明らかに違っているのである。……75層に降り立
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