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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第98話 血盟騎士団 団長・ヒースクリフ
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くユニークスキルを持つリュウキ。白銀の剣士と共に支えあったあの20分間の死闘は今でもアインクラッド内で伝説として語り草となっている。全てを視透かすかの様な眼を持つリュウキの力も一線を遥かに凌駕する力といえるが、そのリュウキをしても、ヒースクリフのあのスキルは圧倒的と言わしめたんだ。そして、圧倒的と思うスキル、その中には最近のキリトの二刀流も含まれる。

「……それで」

 リュウキは、レイナの方を向いた。
 ……ここまで色々と説明をしてきたが、実の所 ヒースクリフの元へ向かったのはアスナとキリトの2人だけ。レイナは、キリトとアスナの2人で行くようにといっていた。

「オレは兎も角、レイナは行かなくて良かったのか?」

 リュウキはそう聞いた。
 彼女だって、KoBの副団長補佐なんだから、副団長の悩み事は自分の悩みも同じ事だろう。

 レイナはと言うと。

「ん……。お姉ちゃんとキリト君に任せたら良いって思えたんだ。それに……」

 レイナは、にこっと笑って。

「今回はキリト君……、お姉ちゃんの為に行ってくれてるんだもん。……2人にしてあげたいって思ったのもあるよっ。それにきっとあの2人なら何とかしてくれるとも思うんだ」
「はぁ〜……、まっ、そーだねー」

 てきとーに相槌を打ってるのはリュウキじゃなく、リズ。安堵感を見せたかと思えば次にはこれだ。
リュウキは、そんなリズの心の機微には勿論は気づかなかったけれど。

「なるほどな……。ん? ああ、そうだった、リズ」

 リュウキは、何かを思い出した様に、リズの方を向いた。

「んー……? なーに?」

 リズはどんより〜っとした覇気のない言葉を言いながらリュウキの方へと振り向いた。

「……リズの工房。また使わせてもらえないか?」

 リュウキはそう聞いていた。以前の件で、リズの工房を使わせてもらえる様になって、リズベット武具店では、何度か使用させてもらっている。だが、最近ではレイナと結婚をして、彼女を優先させる様になってからは、行ってなかった。
 だから、久方ぶりにそう聞いたのだ。

「あ〜〜……そーだったね?確か……。うん。良いよー。もう十分過ぎる程リュウキから貰ったしね?あたしは何時でもオーケーだよー」
「ッ!??」

 レイナはこの時、リズの言い方に……びくっ!っと身体が震えた。

『リュウキから貰ってる?』
『十分過ぎる??』

 その言葉にレイナは、……強く、……強く反応したのだ。

「ん?……んぉっ!? ど、どーしたんだ?レイナ」

 カウンターでいたエギルは、どす黒いオーラ?気配?を纏いかねないレイナの方を見て思わずそう言っていた。そこそこ離れた位置にいるのに、そこまでオーラを見せるのだから、ある
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