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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第98話 血盟騎士団 団長・ヒースクリフ
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SS戦だが無言で戦線を支え続けているんだ。その姿には敬服せずにはいられないものは勿論2人にもある。……リュウキは以前勧誘されたのを蹴った事はあるが、それの嫌がらせとかは無かったから、そこまで器が小さいわけも無いってこの時リュウキは思っていた。キリトは首を捻りつつもアスナを安心させる為、
「まあ兎も角、オレも一度グランザムまで行くよ。あの男に直談判してみる」
「……ん。ごめんね。迷惑ばっかりかけちゃうね」
「何でもするさ……。大事な……」
言葉を捜して沈黙するキリトをアスナはじっと見つめる。
何かを期待するように、そして少しワクワクして見ているのはレイナ。リュウキも片目だけ開けキリトの方を向いてる。……そしてリズは何処か複雑そうだった。
そんな空気の中で、キリトは口を開いた。
「……攻略パートナーの為だからな」
その返答に不満なのかアスナは唇を尖らせていた。レイナは笑顔でアスナの肩を叩き、リズも同じようにしていた。……リズは何処か安堵?の表情が見えなくも無い。
そして、漸くアスナはほのかな笑顔を見せていた。
KoB団長ヒースクリフの紹介は……するまでも無いだろうがあえて紹介しよう。
≪最強の男≫≪生きる伝説≫≪聖騎士≫……etc
与えられた二つ名は片手の指じゃ全く足りない。最も早くユニークスキルを持った男として知られていた。厳密にはリュウキとどちらが早いのか?と言うのはわかっていなかった。
その当時からヒースクリフとリュウキの話題は尽きなかったんだ。
≪ユニークスキルを持つもの同士……どちらが強いのか?≫
これも巷では囁かれ続けた。
が、勿論 それについては、リュウキは完全に無視、軽くスルーしていた。そもそも、VRMMOで素顔が知れた以上は積極的になれるものじゃない。そして何よりも健全なゲームではなく、デスゲームとなっている以上、プレイヤー最強の称号など欲しくも無いものだった。
ここが純粋なMMOであるのなら勿論興味があるようだったが。
リュウキと同じ考えかどうかは解らないが、ヒースクリフも同じように世間の議論には耳を貸さず、決闘をして白黒つけようとなどとは言ってこなかった。……何より直接的な会談は勧誘の時からしていないのだ。
そして、ここで、彼のユニークスキルについて説明をしよう。
十字を象った一対の剣と盾を用い、攻防自在の剣技を操る。
そのスキルの名は≪神聖剣≫。
攻防自在と言うが、何よりも圧倒的なのがその防御力だった。伝説の1つに、彼のHPがイエローまで陥った所を見た者は誰もいないといわれている事だ。
以前……、攻略組最大の危機。第50層BOSS戦において。
崩壊寸前だった戦線を同じ
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