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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第98話 血盟騎士団 団長・ヒースクリフ
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キリトはそう一言。リュウキも手を上げた。
だが……2人の表情を見て 色々と何か話そうとした言葉を飲み込んだ。その顔は蒼白……そして不安そうに眼を見開いている。両手を胸の前で固く握って二度三度唇を噛み締めた後。
「ど、どうしよう……キリト君……、大変な事になっちゃった……」
と、アスナは、今にも泣き出しそうな声でそう言っていた。レイナも、どうしていいのかわからない……と、オロオロした様子だったのだ。普段の2人にしてみれば、あまり見ない姿だ。
「……? 何かあったのか?」
リュウキはゆっくりと立ち上がってそう聞いた。
「昨日……あれから、グランザムのギルド本部に言って、合った事を全部団長に報告したの。それで……ギルドの活動をお休みしたい……って言って。その日は何も無くて戻ったんだ。……でも」
アスナは息を呑んだ。てっきり承認されるとばかり思っていたんだけれど……それは違ったんだ。
「その……団長が一時退団を認めるのには条件があるって……、キリト君と立ち会いたいって……」
「なっ……」
キリトは、アスナの言葉に一瞬何を言っているのか理解できなかった。
「わ、私は反対したんだよ?だって、休みって言ったってお姉ちゃんは休暇を貰うだけだったのに、それに、2人一度にがダメなら、交代で私は残るって言ったのに……」
レイナはそう言っていた。その時の光景が頭の中に浮かぶようだ。姉を必死に庇う姿を。……レイナがリュウキ騒動?の時。レイナは攻略に手が付かない……っと言うより、そんな状況で迷宮区になんか行ってたら、大変な事になる可能性だってあったから アスナが必死に止めていた。だから、レイナは、あの時のお礼、と言う訳ではないが、今回は自分がアスナのフォローをするつもり満々だったんだ。
以前にもそんな事があったんだけど、何も無かった。……なのに、今回だけは本当に意味が解らなかった。
「……私も意味無いって一生懸命説得しようとしたけれど……どうしても聞いてくれなくて」
アスナは本当に落ち込んだ様子でそう言っていた。
「……でも、珍しいな。あの男がそんな条件を出してくるなんて」
「……同感」
脳裏に彼の姿を思い浮かべながら2人は呟いた。
「そうなのよ。……団長は普段ギルド活動所か、フロア攻略の作戦とかも私達に一任して全然命令しないの」
「でも……今回に限って何で……」
2人も同じように脳裏にいつもの姿を浮かべていたんだろう。あの常にどっしりと構えていて、自分から積極的には動かず団員を信頼しているって思えるあの姿。
そもそも、あのKoBの団長は圧倒的なカリスマ性がある。
リュウキも直に会った時にそれは重々承知だった。いつも本当に苦しい時、主にBO
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