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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第98話 血盟騎士団 団長・ヒースクリフ
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は、リズだ。エギルの雑貨店とリズベット武具店は協同して商売をしている。
だから、時折仕入れとして店に出入りをしている。
リズはキリトの方を見てニヤリとした。
実を言うとリズの言う事は正しい。
キリトは、リズにもこの二刀流のスキル見せているんだ。以前二本目の武器をこさえてもらった時、クリスタライト・インゴットを共に入手しに言った時に、二本の理由を聞かれた時に見せたんだった。
「……ああでもしなきゃ、大変だったんだよ」
その言葉にキリトは、返す言葉も無かったが、リュウキはそう返した。
……実際な話、《キリトの二刀流》と《リュウキの赤い眼》。
それらがどちらか1つでも欠けていたら?被害はアレだけですまなかったと思えるんだ。
「まっ、男の勲章でしょ? 安っすいもんじゃない。あの場のプレイヤーの命に比べたらさ? 観念しなさいって。所謂、有名税ってヤツだよ」
リズは、リュウキとキリトの2人にそう言った。だが、リュウキは殆ど無反応であり、項垂れてしまっていた。それを見たリズは更にニヤリと笑う。こんなリュウキはここ最近じゃ絶対珍しい部類に入る。だからこそ、からかいたい衝動にかられた様だ。
「ま〜、それにリューキ君は レイの為に頑張ったんでしょ?ほんっと良い旦那さんもって幸せだな〜〜〜〜〜〜」
「はぁ……」
からかっているつもり……だとは思うが、なんだか、棘があるような気がするのは気のせいだろう。その辺りはエギルもキリトも……つまりはリュウキ以外は感じていたんだけれど……、口に出す事は無かった。
そんな時だった。
「キリト君っ!!」
ばんっ!と勢いよく開いた店の扉の前に人影があり、そして慌てた声が部屋に響き渡った。その主は噂の目撃者でもあり、今現在キリトのパートナーでもあるアスナだった。……実は、エギルの店に来た本当の目的は、前日の攻略で手に入れた宝を山分けをしようとしていたのだ。だが、時間を過ぎても2人は、さっぱり現れない。
此処にはキリトの次にリュウキがと言う順番だったが……後2人は来なかった。ギルド本部へ休暇届けを出しに行ってると言う事は、リュウキから聞いていた為、長引いているのだろうと判断した2人は一応先に到着したと言うフレンドメッセージを送った。だから、この場所にもう来ている事は2人とも知っているのだ。
キリトはアスナが着た事に内心喜んでいた。
以前のクラディールの時の事もあるから、何かあったのでは無いか?と心配をしていたからだ。……それはリュウキも同じだった、心配はしていたのだが……、あの騒動で囮を買った以上、レイナに付いていく事は出来なかったのだ。そしてアスナの後ろにいたレイナも部屋へと入ってきた。
「よっ、アスナ。レイナ」
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