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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第97話 ユニークスキル
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らなかった。2人して同じ仕草をする。所謂首を同じタイミングで傾けていた。まるでシンクロをするかのように。
それを見られていたらこれ見よがしに からかわれるだろうから、2人にしてみれば見られなかったのは幸運と言えるだろう。それに、唯一見ていたアスナとレイナも今はからかうような心境じゃなかったんだ。
そして、クライン達風林火山のメンバーもこの場からいなくなった所で。
「わたし……わたし、とっても怖かった。リュウキ君が……キリト君が、2人が死んじゃったらどうしようって……」
その声の主はレイナだった。今まで聞いた事ないほどにか細く震えていた。
「……本当に、心配、かけたな。ごめん」
リュウキは背中に回した右手で二度、三度と軽く叩き、レイナの背を撫でた。震えている彼女が落ち着けるように、優しく。
「……あなたもよ! キリト君っ!」
後にアスナの声があたりに響く。レイナのように震えているような声じゃなかったけれど いつもより3割ばかり弱々しく感じた。心底心配した……その気持ちはレイナと同じだった様だ。
あの悪魔の中心に、最も凶悪な攻撃が来る場所にずっと踏み止まっていたんだから。
「……もうっ」
そう言うとキリトの腕に抱きついた。
撤回しよう、やはり、アスナもレイナ同様に震えていた。キリトは身体に伝わる温もりと、そして僅かな震えを感じていたんだ。キリトにしがみ付いていなければ……アスナも倒れこむ勢いだった。
「……私ね? 暫くギルド休む」
「へ? や、休んでどうするんだ?」
いきなりの言葉でキリトは驚いていた。
「さっきだって、暫くパーティを組むって言ったのに……、もう忘れたの? それに、レイやリュウキ君たちとも一緒にいたい」
アスナは、この2人は本当はソロにしちゃいけないんだと、この時悟ったのだ。
これがただのゲームで遊びだったら、ゲームであり、遊びでもあったら……別に問題ない。でも、ここSAOでは、違うし、駄目なんだ。
この2人は、仲が良いとよく言い、そして確かにそうだと思っていたのだが、その危なっかしい所もよく似ているのだ。
だから……誰かが隣で支えて上げないと際限なく無理をするって思えた。キリトも何かを葛藤するようにBOSSに二刀流を突き上げていたのが見えていたし、リュウキに至っては誰よりも早くあの巨大な敵へと向かって言った。
誰かが傍で、見てなきゃ駄目なんだ。
レイナよりも遅いけれど、その事を漸くアスナは理解できた。それを解っていたからこそ……、いや、レイナはリュウキの事好きになったからと言うのも大いにあるけれど、その心底ではその事もあったんだろうって思えるんだ。
そんな事をアスナが想っていた時、この時キ
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