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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第97話 ユニークスキル
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ぁ……』っと唸っていた。出現条件がはっきり判明していない武器スキル。ランダム条件ではとさえ言われているんだ。それが、先ほどキリトが言っていた《エクストラ・スキル》と呼ばれるものだ。

 身近なものでは、リュウキの≪極長剣≫も特に最上位レベルで名に上げられる。
 
 リュウキの情報自体は極端に少ないのだが、ある層を境にリュウキはその武器をBOSS攻略にでも使用しだした為、エクストラ・スキルとして広がったんだ。

 後は、クラインの≪刀≫も含まれる。

 だが、《刀》はそれほどレアではなく、《曲刀》を只管修行していれば出現する可能性が多い。そのように約10種類知られているエクストラの殆どは最低でも10人以上が習得に成功しているのだが、キリトが持つ《二刀流》リュウキの持つ《極長剣》、そしてある男のスキルだけは、その限りではなかった。
 この3つは、おそらく習得者がそれぞれ1人しかいない≪ユニーク・スキル≫と言うべきものだ。
……だから、キリトは存在をひた隠くしていた。リュウキにだけはそれを仄めかし、最後には説得に近い形で諭された。

『真に必要な時は出し惜しむな』
『後悔してからじゃ……遅すぎるんだ』

 そう、リュウキから教えられたからだ。……キリトは、その事は身に染みて判っていた筈だったんだが、いざとなるとやはり。

「ったく、水臭ェなあキリト。そんなすげえウラワザ黙ってるなんてよう?」
「スキルの出し方が解っていれば隠したりしないさ。……でも、さっぱり心当たりがないんだ」

 キリトのその言葉には決して嘘偽りは無い言葉だった。約1年ほど前に、このスキルの存在を知った。
……本当に何の前触れも無く、スキルウインドウを見たらいきなりその《二刀流》に、キリトは気が付いた。以来、最前線等、他のプレイヤーがいない場所を選んで修行は積み、ほぼマスターしてからはたとえソロ攻略中、モンスター相手でもよほどのピンチの時しか使っていない。

 いざと言うときの為の保身と言う意味もあったけれど、それ以上に無用な注目を集めるのが嫌だったから。

「……その気持ちはよくわかる」

 リュウキはキリトの目を見てそう言って苦笑いをしていた。この中ではエクストラスキルを習得した時期が最も早いのがこのリュウキだからだ。そして、いろんな意味で注目を集め続けた男……、そのキリトの無用な注目を集める事を嫌うと言うのは激しく同意していたんだ。

 その言葉を耳元で聞いていたレイナは、少し……ほんの少しだけ、気が紛れていた。

 いつものリュウキに戻っているから。あの眼を赤くさせた姿から……いつもの普段のリュウキに。

「それだよ。リュウキって男が傍にいるからまだマシだって思えたが、それでも嫌だったんだよ」

 キリトもリュウキの言
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