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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第96話 白銀と漆黒の挟撃
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トは、こんな時にまで迷っていた自分自身に心底腹立たしさを覚えていた。あの時リュウキは言っていた筈なのに、『後悔しないように』と言っていたはずなのに。
そう、自分自身もそう決めていた筈なのに。迷うくらいなら行動すると決めていた筈なのに。
何もしないで、後で後悔するなんて……もう嫌なんだ!
「アスナ! レイナ! クラインっ!! 頼む! 10秒だけでいい時間をくれ! リュウキをフォローしてくれ!!」
後方に飛びながらキリトはそう叫んでいた。今自分が抜ける事で、その負担が一気にリュウキにいくと思ったから。
「う、うんっ!!」
「解ったわ!!」
「任せろゃ!キリトっ!!」
※これまで、リュウキだけが戦っているかのような描写で他の人の描写が少ないですがレイナは勿論、アスナ・クラインたちも戦ってます…… 側面から、ちくちくっ!っと。 あしからずっ!
続いて……キリトは考えた。
あの異常なまでの反応速度。ならばコチラも速度で対抗するしかないと。技と技の繋ぎの速さ、そして様々な変化。それらに対応するのは一見しただけじゃ不可能だ。リュウキの≪眼≫が無ければ、コチラはやられていた可能性も十分にある。だから、……残された選択は攻撃特化・速度特化型、両方を持ち得る自分の全てを以って立ち向かうしかないんだ。
今、悪魔の正面からの攻撃は殆どリュウキが捌いてくれている。つまり、悪魔から攻撃を受ける機会の大部分は削ってくれているんだ。その間に持てる全てをぶつけるしかない。
背後、側面で攻撃してた3人は頷いた。
キリトが弾きブレイクポイントを作った所で、間髪入れずにクラインが飛び込んできた。
「うおおおおおおっ!!!」
クラインの一撃は、正確に青眼の悪魔の腹部を穿ったが、
きぃぃぃんっ!!と、その刀を突き刺した瞬間、悪魔の青い瞳が……一瞬鋭くなった。
「拙いッ!!クラインっ!後ろへ飛べ!!」
リュウキの咄嗟の言葉。あの動作は、反撃をする前の動作だ。まさに刹那時間だったが、リュウキの言葉を聞く事が出来たクラインは反射的に床を蹴る事が出来た。
「がぁぁぁぁっ!!!」
その瞬間!クラインのいた場所の地面が抉られたのだ。
「うおわっ!!!」
クラインに、当たる事こそ無かったものの、その凄まじい風圧はクラインの身体に衝撃をあたえノックバックが発生し数m後退してしまう。
「せいっっ!!!」
「やぁぁっ!!!」
追撃をさせない為に、レイナとアスナが飛び込んだ。最も得意とする細剣スキル、《リニアー》で最短且つ正確に、さらに素早く腹部の中心を貫いたのだ。
「ぐるっ!!!」
青眼の悪魔は武器を振りぬいたその瞬間を狙われた為、
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