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Absolute Survival!! あぶさばっ!!
第一話 普通の高校生☆
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ないぞ……」

「日本にア○ブレラ社は無いんじゃないかな」

 某有名ゾンビゲームの話を持ち出してきた颯を見て、琉は得心がいったように深く頷く。

「そういえば、颯ちゃんはそういった感じのホラー系好きだったね」

 そうなのだ。この袴田颯という青年は、小学生の頃から銃器やその他軍事兵器もろもろが三度の飯よりも好きなのだ。

 琉が言ったホラー系だけでなく、颯はサバゲーを始めとしたリアルな方面でもお手の物らしい。グアムで色々な銃を試射してきただとか、祖父に連れられて行ったベトナムでアサルトライフルをぶっ放しただとか。

「いやいやぁ、バイオ○ザードを全作プレイしてきた俺にとって、今回の事件はゾンビ臭がプンプンするんだぜぇ……」

「ゾンビ臭って初めて聞く言葉だ……」

「でもでも、本当にそうだったら面白いよな、きっと!襲い掛かってくるゾンビ共を銃で一斉掃射!くーっ、やってみてぇ」

「日本にあんまり銃は無いよ……」

「……あー。そうだよなぁ。まぁでも日本なら、警察のニューナンブとか自衛隊の八九式とか……かな!さすがに特殊急襲部隊や銃器対策本部は動かないと思うから、MP5とかは無理そうだけど……でもでも、M1500とかあったらそれはそれで撃ってみたいというか―――――」

 日本の銃器について熱く語り出した颯を横目に、琉はときどき相槌を打ちながら弁当の箸を進める。銃について熱くなってしまった颯は、もう本人が満足するまでは絶対に喋り終えない。



 しかし、颯が言っていた『もしかしたら』の話も、それはそれで面白いかもしれない。

 水筒に入っているお茶を飲みながら、琉は呑気にそう思った。


















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