第二話 devilの奇襲
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微妙な角度を計算・・・ハンマーを構え、縦横無尽に駆け巡る。
転ばないギリギリの角度をハンマーの重量で調整、ハンマーの重たい一撃を与える。
吹っ飛ばされたLBX達は一発で戦闘不能状態に陥る。
『戦闘終了』
マントを靡かせ『ジ・エンプレス』は大地の荒野に立っていた。
周囲はLBXの残骸。その鉄クズを眺め、ジンは溜息を零す。
ジ・エンプレス―――お前は強力過ぎる。
一撃で、一撃で、LBXを破壊する程の攻撃力。
僕の操作速度に対応するCPU。ゼノン以上の完成度、故に危険だ。
山野博士はオーレギオンを基準に世界の平和を維持する為に、と仰ったが・・・強過ぎる力は更に強過ぎる力を呼ぶ。その連鎖を呼ばなければ良いが、オーバースペック過ぎる。
「はぁ〜高かった」
財布の中身はスカスカ。
キタジマ模型店に入る前は・・・・はぁ、お小遣い3ヶ月分のクレジットさようなら。
不完全なイプシロン・airを完全なイプシロン・air――――待てよ。
僕は一度、アキレスZEROの設計思想を思い出す。
全てに対応するLBX。
僕の望んだ理想の機体だ、アキレスZEROは僕の理想を具現化した機体。
その理想を具現化―――現実以上の想像以上のLBXを製作する事を、幻想は現実と変貌する一歩手前なのか?
アキレスZERO・・・お前は、僕の相棒だ。
バトルを繰返せば成長する。僕とお前は進化するんだ。
僕とお前で、成長するんだ。
『イプシロン・air発見―――回収を開始』
タン、タン、タン。
突然、僕の目の前にLBXが現れた。
見知らぬLBXだ。最近の流行はoriginalなのか?
デクーの様なゴツゴツ装甲。『SR』遠距離狙撃用ライフルを携え、そのLBXは現れた。
『イプシロン・airを確認。目標の回収を回収優先』
ガチャ!ガチャ!ガチャ!
現れたLBX達はライフルの照準を僕に合わせ。
パン!パン!パン!
撃ってきた!?
咄嗟に壁の陰に隠れた。
警察に、連絡を・・・繋がらない。
電波ジャックか、CCMの電波を妨害する電波を交互に合わせ機能を低下させている。
アキレスZERO―――動けないか。電波が妨害されている状況では不可能だ、一旦逃げないと。
壁をよじ登り、隣の建物に隠れ込む。
電波の元を潰せばアキレスZEROを起動できる。でも、発信源の発見は困難を極めるぞ。
『イプシロン・air起動認証―――危険状況と判断。起動開始』
な、なんだ!?
『所持者の心拍数上昇。緊急事態と判断します。』
イプシロン・airの補助操作システム起動。
CCM同期失敗。error・error・error。
電波を妨害する電波をCCMが受信してるんだ操作は無理だ、物陰に隠れてやり過ごすか。
『FREEDOM
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