目玉競技って何か意味深…
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」
「ああ。今回は全面的に俺が悪い。特に言い訳にお前の服装を誉めてしまったことが俺としては良くないことだと思っている」
「そうね。逃げるために嘘の言葉を並べるのは愚かな行為だわ嘘滝君」
「ぐ…だ、だがその騎士甲冑が似合っていないかと言われれば俺は真っ先に似合っていると言える!何着ても似合うと言うわけではないが、普段見られない雪ノ下が見れたことは得したと言うものだろう!」
もう何言ってんのか解らなくなってきた。
大体あと数分で女子競技始まるし、討論しててもしょうがないと思うんだよなぁ…。
「…そ、そうやってまた逃げるつもりなのでしょう。
同じ手を二度も使うなんて……でもまぁ、今はその嘘に騙されてあげる」
後で覚えてろっていうやつですねわかります。
「100対150…この競技で私たちが勝てば30点が加算されるわ。そして次の競技で貴方達が勝てば赤組の逆転優勝。この意味がわかるかしら?」
「イ、イエス・マム!」
わかった。わかったからその冷たい目線を止めてください雪ノ下さん……。
「ならいいわ。でも、負けたら言うことを何でも一つ聞いてもらうから」
「ナニソレコワイ」
そう言い残して入場門に歩いていく雪ノ下。
もう後がない…どうするマジで…!
「比企谷…マジで勝たなくてはならなくなった…!」
俺は比企谷の肩を掴み、頼みの綱を引き寄せる。
「怖い、怖いから分かったからまず落ち着け」
「この際何でもいい…どんな手を使ってでも勝ちを掴みとるんだ…!
勝てば官軍負ければ屍…死せばもろとも…比企谷、殺るぞ!」
「おいこら待て待て!もろともって俺を巻き込む気かお前!?」
「…………………………………そんなことはない」
「その糞長い間は何だったんだ」
相手は葉山のグループが殆ど。
となれば必然的にラフプレーをしてくる可能性は否めない。と言うことはこっちも相応にラフプレー出来ちゃうことになる。
「俺の命のため、犠牲になりやがれ葉山…!」
「お前、今までで一番怖い顔してるからな…?」
比企谷。君は作戦を考えなさい。
『さぁ、体育祭もいよいよ大詰め。
現在は白組が優勢、我らが葉山隼人がこれまでに多くの点を入れてくれています!』
『続いては体育祭の目玉競技、千葉市民騎馬戦!略して千葉戦だぁっ!』
アナウンスに気合いが入っているのか、盛り上がるように言葉を並べる葉山グループの馬鹿三人。聞いている限りでは葉山を誉めたいように聞こえなくもない。
グラウンドには紅白が別れるように陣形を組み、開戦の合図を待ちわびている。
緊迫した空気を出しているなか、テントの方でも似たような空気が流れていた。
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