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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第88話 キリト vs クラディール 真に相応しい者は
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今日はBOSS戦をしようってわけじゃない。本部にはアンタ1人でいってくれ」
「……同感だ」
リュウキの肩を持ちながら僅かながら震えているのはレイナだ。その震えの原因が目の前の男なら……、リュウキは許せそうに無い。レイナが怒りでとはいえ、震えているのだから。
キリトもそれは同様だったようだ。キリトは、アスナの目を見たからだった。『助けて』と言っている様な目を見た。それを見た以上は放っておける訳がない。
そ の行動……、それを見たクラディールは軋むようにギリ……っと歯軋りをし、その表情はシステムによる誇張を差し引いたとしてもどこか常軌を逸した何かを感じさせるものがあった。そして、まるで火山が噴火するが如く烈火な表情。
「ふざけるな! 貴様らの様な雑魚プレイヤーに お2人の護衛が勤まるかぁ!! 私は栄光ある血盟騎士団だぞ! それに貴様!! 身分を考えろ!このお方と結婚など……恥を知れ!」
「実際後半の部分は何を言っているのか訳が判らないが……、アンタよりはまともに勤まるよ。オレは勿論だが、この男も当然だ」
キリトは正直、余計な一言だと思えたが、止まらなかった。この男はリュウキとレイナの事にまで執着しているのだ。
これまで、どんな困難があってこの2人が一緒になれたのかも知らないで勝手な事を言った事……、それが更に拍車をかけていた。リュウキもキリトが言わなければ言い返していただろう。キリトが先に答えたから、頷くだけだった。
「……そ、そこまでデカイ口を叩くからには、貴様……其れを証明する覚悟があるんだろうな……」
顔面蒼白になったクラディールは震える手でウインドウを呼び出すと、素早く操作した。すると、キリトの目の前にウインドウが現れた。
その内容は
『クラディール から 1vs1デュエルを申し込まれました。受諾しますか?』
と言うメッセージ。
キリトはそれを確認すると、アスナに視線を向けた。
アスナは無言で、それでも固く頷く。
「……いいのか? ギルドで問題にならないか?」
小声で聞いたキリトに同じく小さく、だが、きっぱりとした口調で答える。
「大丈夫。団長には私から報告する」
「私からもお願い……」
側にいるレイナも同様だった。口で言っても判らない男には、身を持って教えるべきだから。
「……本来ならオレが、と言いたい所だが、どうやら最初の指名はキリトのようだ。手並拝見だな。キリト」
それは、リュウキなりのキリトへの激励だった。正直、口で言う以上に、目の前の男の事は、自分が戦りたい、斬り捨てたいとまで思ったが、これは1vs1のデュエルであり、先にカーソルを合わせて、選んだ相手はキリトなのだから。
……もしも、この男と戦れるとす
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