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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第88話 キリト vs クラディール 真に相応しい者は
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していた様だ。一方キリトはと言うと……。
「い、いやーーーーっ!!!」
その聞き覚えの有る大声が響き渡る。その次の瞬間キリトの身体が再びすっ飛んだ。あの誰かがぶつかって、飛ばされた時よりももっと強い衝撃。
《バチーーンッ!!》
そして、乾いた音だけを響かせ、木霊させていた。
キリトは、何が何やら判ってなかったが……、座り込んでいる彼女を見て、そして自分の手を見て……悟った。自分が彼女に一体何をしたのかを。
「や、やぁ……おはようアスナ」
……だからこそ、キリトは少し怯えた様子だった。
「一体何したんだ? キリト……」
リュウキはレイナと共に2人の方へと向かった。
「……お姉ちゃん? 大丈夫?」
レイナはアスナの方を見た。……アスナは両腕で胸を抱えていた。顔を真っ赤にさせて。
「あ〜……な〜るほど」
レイナはもう解ったようだ。一体何があったのか……。まず間違いなく、故意ではなく、思いがけない事だと言う事。
「も〜駄目だよ? キリト君っ、女の子には優しくしてあげなきゃ〜だよ?」
「ッ!!!」
レイナに悟られて、アスナは一段と顔を真っ赤にさせた。
「いやっ! オ、オレはその……っ!」
レイナの言葉を聞いてキリトは更に動揺をしてた。
「……だから、一体何をしたんだ?」
リュウキだけは判らない。レイナは判ってるようだが……。
「べ、別に何もしてねえって!」
「もうっ言わせないで!!!」
アスナとキリトは殆ど同時に声をそろえていた。
(……それにしても随分と仲が良いように見える、見えてきたな。)
リュウキは判らないままだったが、もうどうでも良いかと思える。仲が良さそうな2人を見れるだけでも十分だったのだ。
「ッッ!! そうだ! そんな事より、おねえちゃん!!」
暫く笑っていたレイナだったが、直ぐに慌ててアスナに駆け寄っていた。
「あっ! 忘れてた!! 急がないと!!」
アスナもそう言ったその時。……もう、遅かったようだ、何故なら、転移門が再び光り輝いたから。そして、中央から新たな人影を出現させた。どうやら、今度の転移者はきちんと両の脚できちんと地面に地をつけている様だ。そこに現れたのはギルド、ギルド血盟騎士団のユニフォームを着た男。
リュウキは会った事は無いから、レイナとアスナに用があるのか?と思ったが現れた瞬間、レイナはリュウキの後ろへ隠れるように移動した。キリトの表情は強張る。
どうやら、キリトは会った事があるようだ。
ゲートから出た男はキリトを見て、そしてリュウキを見て眉間と鼻筋に刻み込まれた皺をいっそう深くした。その表情からは妙に老けて見える。ギリギリ
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