暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第87話 其々の色
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いのか?」

 その事なのだ。全男プレイヤーからすれば、羨ましすぎる事だが……、それは置いといて、キリトはリュウキにそう聞いた。

「んと……、その事だが、レイナがな」

 リュウキは先ほどあったやり取りを話した。



 それは、少し前の事、キリトとアスナが話をしている間の事。

「ね? ね? 私達も一緒に行かない? たまにはパーティを組んで迷宮区に……さ?」
「ん? ああ、別に構わないよ。レイナが行きたいのなら」

 リュウキは二つ返事でそう返す。すると、レイナは笑顔になって喜んだ。

「わぁ、ありがとっ! リュウキ君。じゃあ、お姉ちゃんたちに肖って、74層の転移門前で待ち合わせない?」
「……ん?? 待ち合わせ? 一緒に行けばいいんじゃないのか?」

 リュウキはそう聞いた。確かにそれは、当然だろう。今一緒に住んでいるのだから。待ち合わせる必要性が思い浮かばないから。

「あ〜それはあれ! ……えっと、……何だか良いじゃない? どこかで待ち合わせてデート……って言うの……、私たち、もう結婚したけれど、私はそう言う経験した事無いからさ……?」

 レイナは少し 恥ずかしそうに、身体をもじもじさせながら、そう言っていた。

「ん――……、よく解らないが、兎に角、レイナはそうしたいんだよな?」
「う、うんっ……」
「なら、そうしよう。異論はないよ」

 リュウキは笑いながらそう言う。

「う……うんっ?」

 レイナは顔を赤らめながら喜んでいた。彼女が喜ぶ姿。それを見るのがリュウキにとって何より好きだから、反対する筈も無いんだ。



 そして、キリトとリュウキの場面に再び元に戻る。

「……つまりは、そう言う事らしいんだ」

 リュウキが説明を終えていた。レイナは、待ち合わせて迷宮区へと行きたいと言う事。何でかは、追求しないし、判らないが、どうやらレイナはそう言うことをしてみたいらしいんだ。

「ははぁ〜、なるほどな」

 キリトは苦笑いしつつも、頷く。どうやら、キリトは納得出来た様だ。

「……ん?? キリト、判るのか?」

 リュウキは少し意外そうに聞いていた。

「あ〜……まぁ、大体な」

 キリトは、ちょっと言葉を選びつつそう言う。

「ふむ……、キリトは解るのか……、何故なんだ?」

 リュウキは、意外そうだったが……、嘘を言っているようには見えなかったから、キリトに聞いていた。自分はよく判らなかったから。

「まぁ、あれだよ。リュウキとレイナは直ぐにゴール……結婚しただろ? その……年相応の……学生とかの恋愛のシチュをしたいって思ってるんじゃないか……? 憧れてるんだって、そう思うな」

 キリトは頭を掻きながらそう言う…
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ