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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第87話 其々の色
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いのか?」
その事なのだ。全男プレイヤーからすれば、羨ましすぎる事だが……、それは置いといて、キリトはリュウキにそう聞いた。
「んと……、その事だが、レイナがな」
リュウキは先ほどあったやり取りを話した。
それは、少し前の事、キリトとアスナが話をしている間の事。
「ね? ね? 私達も一緒に行かない? たまにはパーティを組んで迷宮区に……さ?」
「ん? ああ、別に構わないよ。レイナが行きたいのなら」
リュウキは二つ返事でそう返す。すると、レイナは笑顔になって喜んだ。
「わぁ、ありがとっ! リュウキ君。じゃあ、お姉ちゃんたちに肖って、74層の転移門前で待ち合わせない?」
「……ん?? 待ち合わせ? 一緒に行けばいいんじゃないのか?」
リュウキはそう聞いた。確かにそれは、当然だろう。今一緒に住んでいるのだから。待ち合わせる必要性が思い浮かばないから。
「あ〜それはあれ! ……えっと、……何だか良いじゃない? どこかで待ち合わせてデート……って言うの……、私たち、もう結婚したけれど、私はそう言う経験した事無いからさ……?」
レイナは少し 恥ずかしそうに、身体をもじもじさせながら、そう言っていた。
「ん――……、よく解らないが、兎に角、レイナはそうしたいんだよな?」
「う、うんっ……」
「なら、そうしよう。異論はないよ」
リュウキは笑いながらそう言う。
「う……うんっ?」
レイナは顔を赤らめながら喜んでいた。彼女が喜ぶ姿。それを見るのがリュウキにとって何より好きだから、反対する筈も無いんだ。
そして、キリトとリュウキの場面に再び元に戻る。
「……つまりは、そう言う事らしいんだ」
リュウキが説明を終えていた。レイナは、待ち合わせて迷宮区へと行きたいと言う事。何でかは、追求しないし、判らないが、どうやらレイナはそう言うことをしてみたいらしいんだ。
「ははぁ〜、なるほどな」
キリトは苦笑いしつつも、頷く。どうやら、キリトは納得出来た様だ。
「……ん?? キリト、判るのか?」
リュウキは少し意外そうに聞いていた。
「あ〜……まぁ、大体な」
キリトは、ちょっと言葉を選びつつそう言う。
「ふむ……、キリトは解るのか……、何故なんだ?」
リュウキは、意外そうだったが……、嘘を言っているようには見えなかったから、キリトに聞いていた。自分はよく判らなかったから。
「まぁ、あれだよ。リュウキとレイナは直ぐにゴール……結婚しただろ? その……年相応の……学生とかの恋愛のシチュをしたいって思ってるんじゃないか……? 憧れてるんだって、そう思うな」
キリトは頭を掻きながらそう言う…
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