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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第87話 其々の色
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帯びている。そして、恐ろしい事にナイフは1本じゃない。リニアーによる突きは、もう一本……レイナからだ。その2つのナイフは、キリトの目前でクロスさせていた。
流石は姉妹。全く同じ力量なのだろう。
レイナのナイフも強いライトエフェクトを帯びていた。それを見たキリトは慌ててこくこくっと頷いた。でも思うのは、何故自分とパーティを組みたいのか?と言う事。最前線攻略プレイヤーの中で特に目立つわけでもない。
『……なのになんで自分なのか?』
ソロで圧倒的に目立っているのは横で涼しい顔をしてお茶を啜っているリュウキだろう。まぁ、この男はレイナと結婚しているから例外としたとしてもだ。でも、キリトはこれ以上拒否なんて出来るはずもなく意を決して言う。
「わ、解った。じゃあ、明日朝9時……74層のゲートで待ってる」
「ふふっ!」
「あはっ!」
キリトの返事を聞いて、アスナは勿論、レイナも強気な笑みで答えていた。折角の機会だし、レイナも断ってほしくなかったから、加わったのだろうか?或いは、姉とは一心同体?だから、反応したのだろうか?判らないが、息がぴったりだという事はよく判る。
「やれやれ……」
リュウキはリュウキでカップを片手に苦笑いをしていた。 そして。アスナ、キリトと少し離れたところで、レイナはリュウキの傍へとやってきた。
「そーだっ! ねー、リュウキ君っ!」
レイナはリュウキに笑いながら話す。
「ん?」
「私達も、明日……一緒にいこ? 私もギルド、お休みとるから」
ニコリと笑いながらそう言う。リュウキは、断る理由は無い。レイナが行きたい所なら、何処にでも付いてゆく。
「ああ、……行こう」
「うんっ!」
その一言でレイナは更に笑顔の質が一段階増していた。そして、一先ず今日は御開きと言う事になった。もう時間も時間で、深夜だから。
「じゃあ、今日は……まあ、一応お礼を言っておくわ。ご馳走様」
「こ、こっちこそ。また頼む……って言っても、もうあんな食材アイテムは手に入らないだろうけど」
「え?そんなの、腕次第、だよ?それに想いながら作る料理は……美味しいんだからっ♪」
「……だな。オレも知ってる。間違いは無いぞ? キリト」
「……ああ、なるほどな、説得力がある。……それは随分と羨ましいな」
玄関も楽しそうな4人だ。アスナは、名残惜しそうに手を振ると、キリトもそれに答えて手を振る。今日は良い夢が見れそうだ……とそう思っていたのだった。
そして、その後キリトとリュウキはアスナとレイナの家から後にしていた。暫く歩いていると……キリトは少し遅いと思うが、ある事に気づいた。
「あれ? リュウキは、レイナと……アスナと一緒に住んでいるんじゃな
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