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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第87話 其々の色
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だと思ったようだ。
「そーだよ! なーんだか、失礼しちゃうなーもー……」
レイナもアスナの様に突きつけたりはしてないけれど、ナイフをひゅんひゅん っと右手で回しながら遊んでいた。
どうやら、隙あらば、自分も……っと、思って言るのだろう。
「わ、解ってるって、強がったんだよ。あんたらは例外だ」
アスナは次にはナイフをクルクル手の上で回しながら……ある提案をした。
「なら、暫く私とコンビを組みなさい。私の実力もちゃんと教えて差し上げたいし」
「ななっ! なんだそりゃ!!」
キリトはあまりの理不尽ないいように思わず仰け反っていた。だけど、アスナは気にせずにどんどん続ける。
「だって、私の今週のラッキーカラー、黒だし?」
「はぁっ??」
「ああ、成る程、黒だったらキリトだな」
リュウキは同意した。部屋着である今のキリトの姿も黒一色と言っていい程に統一されているんだ。
「って、コラっ! よけーな事言うな!リュウキ!!」
キリトはリュウキに突っかかってきた。だけど、まだまだ 反撃?する材料は残っている。だけど……。
「あははっ! 別に良いじゃん良いじゃん! だって、うちのギルドはレベル上げノルマとかないしー。それに、パーティ組むならあの護衛も置いていけるしね? まさに一石二鳥だよっ!」
レイナも笑いながらそう言っていた。そう、キリトはレイナのせいで、反撃材料全て失ったようだ。さっき、エギルの店で護衛には会っていたからだ。そしてギルドの方針とかも突っ込もうとしていた。でも、レイナに全て潰されてしまった、してやったり!と言う事なのか、レイナはにこ〜っと不自然なほどに笑顔だった。
だが、正直……キリトにとっては魅力的な誘いではあった。アスナはアインクラッド1、2といっても良い美人だ。
それはそう、勿論1,2はこの姉妹の独占だろうっと勝手ながら思える程。
そんな美人とパーティを組みたくない男など、いるまい。だが、そうであればあるほど、アスナの様な有名人が何故?と言う気後れが先にたつ。当然、キリトにはアスナの心の機微なんてわかるはずも無い。リュウキもそうだ。リュウキはレイナと結婚してからは、随分マシになっているが相当な鈍感君。
つまりは、此処アインクラッドにおいて、鈍感No.1,2は、この2人で決定!っと言いたいほどだ。
だからこそ、キリトは、根暗なソロプレイヤー。憐れまれているのだろうか?っと後ろ向きな思考に囚われていた。だから、うっかりと言ってしまう……。
「……最前線は危ないんだぞ?」
そう、キリトが言ったほとんど一瞬の出来事、凄まじい轟音が部屋に響いたのだ。再びアスナの右手のナイフが持ち上がってさっきより強いライトエフェクトを
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