暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第85話 変わって見える景色
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4層のBOSS攻略会議がそろそろ始まるのだと、リュウキは少なからず集中をしていた。大事な時期だと言えるからだ。

「ね、ね、リュウキ君」

 レイナはリュウキの方を見て言った。

「ん?」

 リュウキも呼ばれたため、レイナの方を見た。

「お姉ちゃんは、キリト君に会いに行くんだよ♪だって、もう直ぐBOSS攻略だからっ!」
「っっ////」

 レイナの会心の一言でアスナは顔を真っ赤にさせた。どうやら、さっきのお返しだよ、と言わんばかりの画策があったようだ。

――しかしながら、……ここのメンバーは高確率で赤くなっちゃうと思うのは気のせいだろうか……? 苦笑

 レイナが言うには、アスナはキリトの所に行く口実として、BOSS攻略会議を……との事。そして、女の子の方からはあまり活発に行けないから、口実が必要との事。
 ……でも、そこまで聞いて、リュウキは少し疑問に思う事があった。

「成る程。……ん? レイナは、結構俺に会いに来てくれてたよな?」

 その事だった。
 レイナの事を強く意識する以前から、確か自分に良く会いに着てくれたと言う記憶があるからだ。

「あ、……う、うん。そうだけど……///」

 リュウキの頭には「???」がドンドン浮かんでゆくのがよく解る。アスナは見かねてリュウキに応えた。

「あのね? レイは、すっごい勇気があるんだよ、リュウキ君」
「……え?」

 リュウキは、アスナの方を見た。

「リュウキ君に何度も会いに言って、……振り向いてほしくて、好きになってほしくて……頑張ってたんだよ。すっごく勇気がいる事なんだ」
「レイナ……」

 リュウキは、思わずレイナの方を見た。それ程までに、自分の事を想ってくれていたんだとリュウキは改めて思ったのだ。もし、過去に戻れるとしたら、自分自身を殴ってやりたいとも思える。

「っ///うん………」

 レイナは顔を赤く染めていたが頷いた。恥ずかしいんだけれど、もう大丈夫だから。

「ありがとう……」

 リュウキは、礼の言葉しかでてこない様だ。

「いやっ、お礼言うのは私だよ……だって、私の事も好きになってくれたんだから……///」

 最後には2人で赤くなっている。

「うーん……、私も、頑張らないとね……」

 アスナは、2人を見て改めてそう思う。自分も、好きな人がいるから。だから、自分も妹の様に……なりたい。支えて、支えられて、信じて、信じられて、信頼して、信頼されて。何より。

 《愛して、愛されて》

 その見てるだけでも、悶えちゃいそうになるけど……とても微笑ましく思えるような間柄に。でもやっぱり、ちょっと妬けちゃうから早く、同じようになりたいと思っていた。

「さてっ!
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