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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第85話 変わって見える景色
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の道中。
2人はそんな馬鹿話をしながら、其々の場所に帰路していった。
〜第61層・セルムブルグ〜
セルムブルグは、城塞都市でありレイナとアスナのホームがある拠点。……今はリュウキも居候という形で滞在させて貰っている。申し訳ない気持ちもあり、金銭が溜まるまでは……とも思っていたが、レイナは離れ離れになる事を嫌い、アスナも妹の希望を全面的に受け入れてくれていた。
「確かに……ここが人気な層だと言うのも納得できるな」
リュウキは市街地にある店を眺めながらそう呟く。品揃えもそれなりに豊富……と言うより、十分過ぎるだろう。数多くのプレイヤーがホームタウンにしたい候補No.1だと言われても全然不思議ではない。
「ん……家に興味を持たなかった事が災いした……か? だけど、あの場合は仕方ないか。……よし」
リュウキが思っているのは、リズに渡した金銭の事だ。あれは、上手く交渉をしたかった為、金銭面だけでなく、鍛冶屋に必要なアイテムも購入したのだ。故に、リズが思っていた金額《1000万↑??》よりも高額な金額がかかっていたのだ。だが、それは必要な事であり 仕様がないとしている。
……それだけで、割り切れるのもすごいと思えるが、リュウキは気にしていない様子だった。その後メニューウインドウを呼び出し、レイナにメッセージを送る。
『もう直ぐにつく』とメッセージを送ったのだ。
だから、ホームに入った直後にレイナの笑顔が飛び込んできた。
「お帰りっ! リュウキ君。」
笑顔とともに、レイナの声が玄関部に響く。誰かが帰りを待ってくれていると言う事に心地良いと感じるのは不思議ではないだろう。
「……ん、ただいまレイナ」
リュウキも笑顔で答えていた。レイナは、笑顔だったけれど、少し心配そうな表情をしていた。
「……大丈夫だった? その……怪我とかしてない?」
レイナは、そう言っていた。リュウキの事は信頼しているし、強さも知っているけれど、やっぱり危険はあるんだから。最近は最前線の攻略に勤めているリュウキだから、尚更なのだ。
「……ここは仮想世界だぞ? 怪我なんてしないだろう?」
リュウキはレイナの言葉に苦笑いをしながらそう答えた。HPは減る事はあっても、目に見える怪我というものはしない。部位破損、腕や足を切り飛ばされれば失ってしまうが、暫くすれば元の状態に戻るからそれも特に問題ない。
だがまぁ、HPが無くなれば死ぬ事はあるんだけれど……そこまで いかない様に注意は基本的にしているからだ。
「あはっ……そーだね?でも リュウキ君だけど、やっぱり……心配だから……さ?」
レイナはそう言うと、笑顔に戻ってスルっとリュウキに抱きついた。
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