暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1042話
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したいのだろう。

「……そうだな、ちょっと面白い遊びを教えてやるよ」

 そう告げ、網の中にあった中からサザエを1つ取り出して近くにある岩で貝殻を割る。
 すると出てきたのはサザエの身。
 本来はアワビの肝がベストなんだが、アワビはそれほど獲れてないからな。サザエを使わせて貰う。……一応サザエも高級食材ではあるんだが、今回は旅先という事で豪華にいかせて貰おう。
 その身を細かく切ってから空間倉庫から取り出した釣り糸で結んで、サザエの身が結ばれていない方の糸をその辺にあった枯れ枝に結ぶ。
 釣り針とかはついてないが、これで簡単な釣り竿の完成だ。
 合計6本の釣り竿を渡していく。

「アクセル、これで何を? 釣り針もついてないんだから、魚を釣るって訳でも無いんだろ?」

 釣り竿を手に尋ねてくるアルトに、こちらもまた空間倉庫から取り出したバケツを渡す。

「ま、論より証拠。そのサザエの身を岩の浅い場所に落としてみろよ」
「……まぁ、いいけど」

 理由を教えられていないのが不満なのか、不承不承ながらサザエの身を海中へと沈める。
 アルト以外のメンバーもまた、それぞれに別れて海中へとサザエの身を沈める。
 それから30秒も経たないうちにアルトの声が上がった。

「これは……カニか!」
「正解。まぁ、普段食っているカニとは大きく違うだろうけどな」

 いわゆる、タラバガニとかのような大きいカニではない。……まぁ、タラバガニは分類上はヤドカリの仲間らしいんだが。
 ともあれ、海中に沈められたサザエの身に集まってきたのは、1cm程度の大きさのカニ。それと小魚達。
 小魚はツンツンとサザエの身を啄み、カニはハサミでサザエの身を引き寄せようとする。

「今だ」

 その言葉と共に、アルトは沈めていたサザエの身を海上へと引き上げる。
 すると当然ハサミでその身を掴んだままのカニも釣り上げられ……

「ほら」
「お、おう」

 差し出されたバケツに、カニを入れる。

「……なるほど。何をさせたいのかは分かったけど、このカニどうするんだ?」
「勿論食うに決まってるだろ」

 その言葉が余程に意外だったのか、アルトを含めて驚きを顔に表していた。

「いや、食うって……これをか? どう見ても食うところとかないだろ」

 確かに身という意味では食うところはないかもしれない。それこそ、タラバガニとか毛ガニとかそういうのに比べれば、大きさの違いは一目瞭然だ。
 だが……

「このまま素揚げにして、軽く塩を振るとかなり美味いぞ。殻ごと食えるし」
「……殻ごと食べるんですか?」

 繰り返すように尋ねてきたのは、ルカと一緒にいた女。

「ああ、結構美味い。俺は酒を飲まないけど、飲む奴に
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