マブラヴ
1042話
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正直、アワビならこの手段で獲れるが、岩牡蠣とかになるとお手上げに近かったりする。
あっちは指を入れる隙間とか殆どないしな。それこそ、影槍辺りでも使わないと……
ともあれ、今回はアワビを無事に取れたので良しとする。
その後もサザエやアワビといった高級食材を獲っていく。
ちなみに、ウニに関しては完全にノータッチだ。
この辺の海にいるのは、いわゆるムラサキウニという種類のウニで、ウニの代名詞的な存在であるバフンウニの類ではない。
ムラサキウニは棘が長く、鋭く、多く。
それでいて中に入っている身は基本的にはバフンウニよりも少なかったりする。
それと棘の問題もあって取り出すのが面倒だというのもあるな。
市場自体に流れているウニとしては、ムラサキウニの方が多いらしいんだが。
ともあれ、そういう理由でウニに関してはスルーしながら海産物を集めていく。
名前もよく分からない魚を銛で突き……大分集まったところで、海中から上がる。
「ふぅ……ん?」
溜息を吐きながら、ふと視線を向けると……そこにいたのはアルトとミハエル、そしてルカ。ランカ、クラン、後は……何て言ったか、ルカが好きな相手だったか、それとも付き合っている相手だったかの眼鏡を掛けた女の三人の姿もある。
これでオズマがいれば、スカル小隊勢揃いって感じだな。
どうやらクランの機嫌は直ったらしい。
「どうした、お揃いで。お前達は四葉の方に行かないのか?」
「あー……あれだけ人がいるとちょっとなぁ」
ミハエルが苦笑を浮かべて視線を向ける。
その視線の先には、確かに大勢の人が集まっている。ただし……
「寧ろ、ミハエルなら喜んで突っ込んで行きそうだが」
「おい、アクセル。危ない事を言うなよ。ようやくクランの機嫌が直ったんだからな」
「……へぇ? じゃあ、そういうつもりはないと?」
海から上がりなら、そう口を開く。
実際四葉の下には元3-A組が集まっており、非常に華やかな雰囲気を放っている。
元々が美人揃いと言われていただけに、今こうして見る限りではアイドルや女優顔負けの集団だ。
……そう言えば、元3-A組ってそんな面子が揃ってるのに芸能関係で働いている奴がいないよな。強いて言えば、長谷川がネットアイドルをやってるくらいか?
この辺の情報は以前ネギから聞いたんだが。
「あー……お、アクセル。随分と大漁だな」
話を誤魔化すかのように、俺の持っている網の中に入っている大量の海産物へと視線を向け、そう告げる。
いや、実際話を誤魔化そうとしているのは事実なんだろうが。
それでも、ミハエルのその言葉により他の面々も視線が海産物へと集中する。
まぁ、いいか。たまの海だ。ミハエルにしても五体満足に過ご
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