第二章
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「ああ、バリトンもまた素晴らしい」
「テノールと同じだけ」
「君はそれを世に見せたいんだったな」
「だから」
「そう、それでね」
このことを見せる為にというのだ、だからこそだった。
スカラ座で主役になった、だがそれで終わりではないというのだ。
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