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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第84話 アルゴリズムの変化
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。
使えるものは何だって使う。そのせいで、罵られると言うのなら喜んで受け入れる。その為に守れる者があるのだったら。
「だよな……。オレも、ちゃんと考えないと……」
キリトは、リュウキの言葉を聴いてそう呟いた。
「……ん? キリトも何かあるのか?」
リュウキはキリトの呟きが聞こえた様で聞き返した。
「あ、ああ……ちょっとな」
キリトは、リュウキに訊かれ 口籠っていた。どうやら、教えたくない……と言う事だろう。
「……まぁ、別に強制はしない」
リュウキはそれ以上聞かず、極長剣をしまった。
「……そう言えば、リュウキのその剣」
キリトは、指差しながらリュウキが聞いた。
「ん?
極長剣
(
これ
)
のこと……か?」
リュウキは、肩に掛けた、極長剣を手に取った。
「ああ、確か……リュウキは、気がついたらスキル一覧に出てたっていってたよな?」
「……ああ、そうだ。一通りの武器をスキルを試していたら気づかない間に出ていた。と言うのが正しいな。……正確な出現条件は今だに不明。アルゴに聞いても俺以外で使える者がいないから、……まあ、所謂ユニークスキルで間違いないだろうな。もう随分になる。……頼りになる相棒、だな」
再び極長剣を手に取りながらそう答えた。この剣はこの世界においての相棒の様なものだ。この極長剣に命を何度も救われたんだから。
「なるほどな……やっぱそんな感じか……」
キリトは口元に手を当てながら考えていた。……そこまで言ってしまえば、もうバレバレだ、って思うのは自分だけだろうか? とリュウキは思っていた。
「……はぁ、っと言う事はキリトも出たのか? 新しいスキル、エクストラスキルが」
リュウキはため息を吐きながら、そう言っていた。
「ッッ!! な、何で!?」
リュウキの言葉を聞いて、キリトはビクッ!!っと身体を震わせた。
「……いやいや、そこまで言えば筒抜けだろう。オレのスキルの事確認して、意味深な顔して『そんな感じか……』とか、言えばさ? ……大丈夫か? そんな調子で話してたら、それもオレとじゃなく、アルゴと話してたら、1回の接触で、倍以上は情報抜かれるんじゃないか?」
リュウキは呆れながら言っていた。アルゴと話したら、10分に10個の情報を抜かれるぞ? とも思えていたのだ。
「うゔ……確かに……」
キリトは、冷静に考えれば、教えている!と言っているも同然だと思えていた。……何故だろうか、リュウキの前じゃなぜか緊張感が揺らぐのだ。
「……まぁ、気をつけろよ。あまり騒がれたくないのなら」
「はぁ、善処するよ」
……ぐうの音も出ないのはこの事、だろう。
でも、たまには悪くない……
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