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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第84話 アルゴリズムの変化
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とキリトは強く思っていた。
「ま、とりあえずオレも今日は引き上げようかな。……出口まで一緒に行かないか?」
「ああ、構わない」
2人は、そのまま共に行動をする事になった。そして、道中 何度かモンスターに出くわしたが、この2人にとっては、まるで問題無かった。互いが互いを補い合い、最早死角は無い、とさえ言えるのだ。
ここまできたら、逆に出くわしたモンスターが可哀想だ、と思える程に。
(……そう言えば、リュウキと共に戦うのは基本的にBOSS攻略くらいだったからな……。前衛に手練がいれば本当に戦闘が安定するな)
キリトは、1戦、1戦を戦う事に、強くそう感じる。
回復のタイミング、スイッチのタイミング、そしてソードスキルの出すタイミングもそう。そして、何より……。
「キリト! 右、45度だ!」
リュウキの言葉にキリトはすかさず反応し、迎撃をした。
キリトは、敵がどこから、どう来ようが その軌道が判る様に錯覚していた。……リュウキの眼は、最早ゲームバランスを壊してると思えてしまう。リュウキ自身は、まるで敵の考え?が筒抜けでいて、その行動の先まで、未来まで視えているかのようだった。動く場所、そして攻撃してくる位置がよく解るからこそ簡単にカウンターを見舞えるように見える。カウンターで当たる為、基本的に
会心の一撃
(
クリティカル・ヒット
)
であり、通常よりも高威力になるから、さらに戦闘にかかる時間が短くなるのだ。
戦闘が何度か続いたが、問題なくキリトとリュウキは共に迷宮区を抜け出した。
「しかし、ほんっと便利だな。いやマジで。リュウキのその眼は。攻略組の連中 皆が持てれば格段攻略速度が増すって核心するよ」
「……無いもの強請りしても仕方が無いだろう? それに、《これ》は本来なら使う予定がなかった力だ」
キリトの言葉にリュウキはそう返した。
「ん? 使うつもりが無い? 何でだ?」
キリトはその言葉に疑問を持ったようだ。ここまで役に立つ能力は他には無いと思えるから。使わないなんて、宝の持ち腐れだろう。
「……不正をしている気になるからだよ。オレは、元βテスター上がりと呼ばれているが、これじゃ本当の《チーター》になってしまうだろう? 別に
不正
(
チート
)
を仕掛けたつもりが無いのに、使えるんだから」
リュウキはため息1つ、そう答えた。確かに、相手のレベル関係なく、識別スキルも関係なく、全てを見通すそんなものを持っていたら……。そう考えてしまっても不思議じゃない。それに何よりネットゲーマーは嫉妬深いと言う事もあるのだ。過去にもそれは経験があるから。
「……だが、助けれる事もあるからな。この力のおかげで。だから、オレは迷ったりはしないよ」
リュウキはそうも答えていた
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