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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第83話 本当の家族
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までのMMOでもあったと思うけど、その……そこまでは、別にって。でも……」
リュウキは考えをめぐらせた。世界を創造する事が目的なら、更に追求しなければならない事があるだろうから。
「……作る事で、さらに近づけたんだって思った。《仮想空間》が《現実世界》に。この世界があの男にとっての《全て》。……ここが《現実》なんだろうな……って、思って」
リュウキはそう言っていた。
「うん……リュウキ君の言う事、私も判るよ」
レイナも頷いた。
この世界で、愛して……そして告白し、受け入れられて、そこから先もあるんだから……。
互いに愛し合ってゆく事ができるんだから。
それがもし……ただのゲームだったとしたら? それは遊びであって、ゲームでもあったとしたら?
愛を育むことなんて出来やしないって思えた。レイナも強く同調するけど、それでも。
「でも……「勿論」ッ」
レイナが言う前にリュウキは言った。
「……ここではない。《現実世界》に、オレ達は帰らなければならないんだ。……絶対に現実の世界に」
リュウキはそう力強く言い、更に続けた。レイナの顔をしっかりと見つめて。
「オレは……キミを必ず還してみせる。レイナを、勿論この世界のかけがえの無い人たちもきっと……」
リュウキはそう続けた。
穏やかにそう言うその瞳の置くには固く、強い決意をみなぎらせていた。そう、帰らなければならないんだ。リュウキは、この場では言わないようだが、もう1つのある事実もリュウキには解っていた。今の日本の医学の全てを結集したとしても……、出来得ない事はある。……この世界での絶対のタイムリミットの存在があるんだ。それは悪戯に不安を煽るだけだから言わなかった様だ。
「うん……。でもね」
レイナは椅子から立ち上がり、テーブルに身を乗り出し……。リュウキの額に、自分の人差し指を当てる。
「私だけじゃないよ? ……リュウキ君も、一緒に……だからね? 絶対だよ?」
「……ああ。勿論だ」
レイナの言葉に リュウキは頷いた。その言葉はとても自分の力になった。だからこそ……今日一日を頑張れるって思えたんだ。
その後、暫くしてアスナが帰って来た。
レイナは照れくさそうだったが、ちゃんとこの事をアスナに報告をしていた。……リュウキと結婚をした事を。想いが叶った事を。
アスナは、既に解っていたようだ……。
なぜなら……一目瞭然だったから。
2人の表情を見たら誰だって解るって思えるんだ。昨日、この家に帰ってきた時の2人より、昨日より今日の方がずっと笑顔の質が上がっていたのだから。
だから、アスナは 2人に最大級の祝福をしてくれた。
そして祝福後…
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