十七話:炎と日常
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ふざけてなんていない。どこだっていい、見たいのなら堂々と見ていればいい。
その結果ジークに関節を外されるのだとしても俺は後悔しない(キリッ)
あ、いや、今のは冗談、ちょ……や、やめ―――アーーーーッ!
オチが微妙だと思ったそこのあなた。
そんなあなたにお詫びとして本編で出すことが出来なかったジークのヤンデレを送ります。
苦手な方はそのままお戻りください。いいですか、絶対ですよ? 絶対!
おまけ「ヤンデレと非日常」
目を開けるとそこは鉄格子で囲まれた部屋だった。
しばらく思考が停止していたが取りあえずベッドから起きようとすると首に違和感を覚える。
目をやってみるとそこには首輪がついていた―――鎖付きで。
…………Why?
「あ、リヒター起きたん」
「ジ、ジークこれは一体どういう事だ?」
気づけばすぐ傍に髪を下ろした状態のジークが佇んでいた。
無表情な顔にドロドロと黒いものに満たされた様な濁った目。
思わず逃げる様に下がってしまうがそれが行けなかった。
「なぁ……なんで逃げるん? 私のこと嫌いなん?」
「そ、そんなことは―――」
「じゃあなんで私の傍におってくれんのんッ!?」
今まで溜めていた物を全て吐き出すようにジークが叫びにじり寄って来る。
その表情は酷く悲し気で寂しげでそれでいて―――笑っていた。
「もう、堪えられへん……リヒターが他の子と話すのを見るのも、私以外の子に笑顔を向けるのも―――堪えられへん!」
「ジーク、お前…ッ!」
本能が逃げろと告げてくる。自分が鎖で繋がれているのも忘れて俺は逃げ道を求めて目を彷徨わす。
しかし、それは許されずに俺の体の上に馬乗りしてきたジークに頭を抑えられ無理やり目を合わせられる。
いつもは光り輝いている青色の瞳は今は狂気をはらみ俺しか映していなかった。
「私だけ見てくれたらいいんよ……。他の物なんて全部無視して、私を見て」
「何で、そこまで……」
「そやね、リヒターは私のことなんて興味ないもんね。いっつも他の女の子のとこに行くしなぁ」
そんな事をどこか狂ったように口走りながらジークはガリッと俺の皮膚を爪で引っ掻く。
思わず、痛みで涙を流すとジークは流れるような仕草でそれを細く美しい指ですくい取りペロリと舐めとった。
熱にうなされたかのようにふやけた顔にとろけるような甘い吐息を上げるジークに思わず目が釘づけになってしまう。
「………好き、大好き」
ホニャリと頬を緩ませ俺の胸に顔を押し付けてくるジーク。
余りの変わりように呆気にとられている俺だった
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