解き放たれた絶望
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脳波に少しずつ影響を与え、無意識下でコントロールするってとこだろうな」
「言われるままに記憶を差し出し、その代わりに気象を統べる魔法を得た。しかし、すべてを忘れる・・・苦痛だった、あんなに辛いことはねぇ!!大きな力には大きな代償があると言うが、あんなもの・・・」
エリゴールはグリムリーパーだった時のことを思い出し、苦痛に顔を歪ませる。
「そんな時、あんたの声が聞こえた」
エリゴールはウェンディに視線を向ける。
「馴れ合う気はねぇが、感謝させてくれ」
「は・・・はい!!」
エリゴールの言葉にウェンディは嬉しくなり、手を後ろにして可愛らしく返事をした。
「ちょっと待てよ!!」
すると、ビックスローはあることを思い出し、その場に立ち上がる。
「今回のチームを占いで決めた時、カナが言ってたよな?」
「『なんだか知らないけどやたら眠い』って・・・それじゃ、カナさんも気づかないうちに夢で操られて!!」
「はなっから奴等に都合のいいように組まされたチームだったってことか!!」
ビックスローとウェンディは同じことを考えた。
「そんな・・・」
「俺たちは、罠にはまっちまったんだ!!」
二人は自分たちのおかれている状況を理解し、今回選抜チームに選ばれた仲間の心配をする。
(シリル・・・)
ウェンディは最愛の少年の無事を祈り、両手を強く握り合わせた。
シリルside
「うぅ・・・」
「あれ・・・」
俺が治癒魔法をかけてしばらくすると、マックスさんとエバーグリーンさんが目を覚ます。
「気がつきましたか?」
「あいつは・・・コブラはどこいった!?」
マックスさんはさっきまで戦っていたコブラの姿が見えないことに気づき、俺に質問する。
「あっちに・・・たぶん教会にいったんだと・・・」
『きゃあああああ!!』
「「「!!」」」
俺が事情を話していると、突然女性の悲鳴が聞こえてくる、今の声が聞こえた方って・・・
「教会の方からですよ!?」
「コブラの奴、何かしやがったのか!!」
「行ってみましょ!!」
俺たちは何が沖田のか状況を把握するため、悲鳴の聞こえたところへと急いで向かった。
「悲鳴が聞こえたのはこっちだ」
俺たちが声の聞こえたところに到着すると、そこには見るも無惨な光景が広がっていた。
「なんですかこれ・・・一体どうなって・・・」
倒れているたくさんの評議院の人たち、そして、その評議院の真ん中に倒れている女物の服を着た人の形をした砂の塊のような物。これ
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