解き放たれた絶望
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「俺には見える。やっぱりお前は治したんだよ。あいつの心を」
ビックスローとウェンディは、体中から煙を出して倒れているグリムリーパー・・・いや、エリゴールを静かに見つめていた。
シリルside
「サンドスラッシュ!!」
「無駄だ、聞こえてる」
マックスさんが砂で作ったカッターのようなものでコブラを攻撃するが、それを振動で消してしまう。
「こっちだって!!」
マックスさんはコブラの真後ろに入り攻撃しようとするが、
「うっ!!」
コブラはそれさえも聞こえており、腹にケリを入れる。
「だからよぉ・・・」
コブラは聞こえてると言おうとしたのだろうが、あいにく俺たちの作戦に引っ掛かってしまってることには気づいてないようだ。
「かかったな!!サンドトラップ!!」
コブラが蹴りを入れたマックスさんは砂で作った偽物!!本物のマックスさんはコブラから少し離れた地面の中から上体を見せる。
「シュガーボーイの粘液から思い付いたんだ。シリル!!いけぇ!!」
「ご協力、感謝します!!」
俺は砂に足をとられて動けないコブラに向かってジャンプする。
「水竜の・・・翼撃!!」
「聞こえてると・・・」
『翼撃!!』
「言ってるだろうが!!」
「「うわぁぁぁぁぁ!!」」
攻撃をしようとした俺とマックスさんをコブラは音の振動で吹き飛ばす。
だが、俺はすぐに体勢を立て直し、コブラに向きなお―――
「砕けろ!!」
「なっ!?」
いつの間にか俺の後ろにコブラがおり、至近距離で俺に攻撃しようとする。
「水竜の盾!!」
しかし、俺はそれを素早く盾を作って防ぐ。
「ちっ」
「それと、水竜の拘束!!」
俺は盾で使った水を操ってコブラの手足を拘束する。
「ナイスシリル!!サンドスラッシュ!!」
俺がコブラを押さえたのを見てマックスさんが攻撃する。
「それも聞こえている!!」
「ぐわぁっ!!」
コブラは拘束されたままの状態で音を振動させる。それにより、マックスさんは大きなダメージを受けてしまった。
「マックスさん!!」
マックスさんは地面に倒れ、動けなくなってしまう。
「ヘドが出る。美しい友情ごっこかよ」
「なんだと!?」
俺はマックスさんに駆け寄り、コブラを睨む。
「キュベリオスはもういねぇ・・・俺にはもう、友はいねぇ」
そう言ったコブラの表情は、実に悲しげなものだった。
「なるほど・・・お前の悲しみ、俺にも聞こえたぞ」
俺はコブラを見据え、立ち上がる
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