第1章 光をもとめて
第1話 はじめまして
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はっは!!!」」
最後には笑い声が響き渡っていった。目の前で馬鹿笑いをする男たちをを虚ろな目で見る少女。彼女の脳裏に浮かぶのは一生……このまま男たちに良い様に嬲られ続ける自分の姿。
何度も何度も、抗おうとするのだが、其れが楽しみになってしまっている男たちの姿も。……いままでずっと、掴まってから何度も考えないようにしてきた事をまた思い浮かべてしまう。
その救いの無い未来……絶望感を。
そして、男の1人が笑うのを止め、ゆっくりと近づいてきた。
「んじゃあよ。未来を夢見ながら、もう一発ヤるとするか? もう別に処女ってわけでもねーし、よくよく考えりゃ、そこまで あいつらに義理立て必要もないだろ」
「ああ、そうだな。寧ろ先にヤってた方が良い。全部揃ってたら、中々回ってこねーし、気絶しちまったら締まり悪くなるしよ〜」
あの痛みがまた、やって来る。……どれだけ、またヤられてしまうのだろうか。そう思ったら、一気に血の気が引いていく。
「ひぃ……、や、やだ……もうやだよぉ……、だ、誰か……助けて……。」
何度も何度も首を振った。もう、何もされたくない。……男を、受け入れたくない。枯れたと思っていた涙だったけど、流れ出た。
「ああ? 何度言ゃあ気が済むんだよ。来るわけねーだろぉが! 助けなんざ!」
『助けは来ない』
そう目の前で髪を?まれながら断言される少女。その言葉を聞いて視界がまるで酔ったようにぐるんぐるんと回ったような感覚に陥ってしまった。
――……もう、誰でも良い。ここから出してくれる、助けてくれるのなら悪魔だって魔人だって良い。
神頼みに縋るように強く、心から願ったその時だった。
「……助けは来ない? あてが外れた様だぞ。助けなら来る。……まぁ大分遅れてしまったが」
ひとつのある筈のない招かれざる6人目の声が響き渡る。その聞き覚えの無い声に、すぐさま振り返った瞬間だった。
一番入り口に近いほうにいた男の首が胴体から離れた。
それは、切り裂く音さえ聞こえなかったのだ。無音の太刀筋。
胴体から首が離れた男の首は宙を舞い……そして、まるで振り向いたかのように侵入者の方を向いているように地面に落ちた。
何が起きたのか解らないが、あまりの速度で切られたせいか、自分が切られたことに気づいていない。……更には、離れたその時、暫くは血すら出ていなかったのだ。
「なにも………の……………?」
異常に気づいたのは、叫ぼうとした時だった。
不自然に低い自分の視線、声からして、後ろにいる筈の侵入者はかなり遠くにいて、更に、この場にいるのが、招かねざる相手を含めて≪6人≫になっている事だ。
なのに、1人、更に多い。
その理由
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