第1章 光をもとめて
第1話 はじめまして
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?」
「あ、はい。 えっと……、リーザス行きのうしバスに払いましたから、後は500GOLDです」
「ほうほう、ま、所詮は端金と経験値だが、ひさしぶりの肩ならしには持って来いと言う訳だな。がはは」
「え? どう言う事ですか……?」
ランスは、シィルに答えずに剣を肩に担いだ。そして、ニヤリと笑うと、そのままバス運転手であるハニーに近づいていく。
「おい、ここでいい。2人、直ぐ降ろせ」
行き成りの事で戸惑っていたが、これでも運転手。そして、こういう客に対する対応の仕方も決まっている。だから、ハニーはマニュアルを頭に浮かべた。
「へ?? ここは停留所ではありませんし。もう少しですから……」
と、やんわりと拒否しようとしたが、すぐさま考えを改めた。……1秒ともしないうちに鈍く光る切っ先が直ぐ目の前に来たからだ。
「ほうほう、多分このままだと、停留所につくよりも早くに割れて死ぬかもしれんぞ? 直ぐに停れば、死なないのにな、いや残念。……だが、チャンスだ。死ぬか止まるかだ。今決めさせてやろう」
笑っている。凶悪な笑み。ここまで当てはまる笑顔があるだろうか?
「ひぇぇぇぇっ! お、お助け……っ」
「す、すみません、すみませんっ!」
シィルはしっかりと謝っているけれど、結局はランスの指示に逆らえる訳も無い。だから ランスが運転手を脅し、無理矢理 一緒に途中下車するしかなかったのだった。
一応、シィルは 荒くれ者が森に潜んでいるから〜っと 説明を早口ですませると、ランスを追いかけてすぐさま森の奥へと入っていった。
〜リーザス領 辺境〜
そこでは、町でも顔の知らぬものはいないとされる程の顔ぶれが並び、下衆びた笑みを浮かべていた。1人が更に笑みを浮かべ近づく。
「へへへっ……、これが 今日の戦利品だ……、そっちのはどうなんだ?」
「金はあるぜぇ。……まぁ、 オレとしてはそっちの方が断然好みなんだけどな?」
「ぎゃははっ! ちげーねぇ!」
「あぁ、今度はオレもそっちだなぁ。金も良いけど、やっぱし生身だろ。色々と楽しめるし」
ここはリーザスの辺境にある肥沃三日月地帯。緑たっぷりの草原であり、絶景……とも言えるのだが、ここから先のモンスターは結構な強さ。故に町の者は一切近づかない無法地帯だ。勿論、強いとはいっても、それなりに装備を整え 万全を喫せれば問題はない。……明らかにモブの様な男たちでもいける事を見ると、説得力があると言ったモノだ。
そこにいるのは5人。
如何にも盗賊だろうとわかる風貌の4人と、最後の1人は違う。その表情は涙で覆われており、眼は焦点が合っていない。瞳孔が広がっているのではないか、とも思える表情だった。
美少女、とも言える容
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