第1章 光をもとめて
第1話 はじめまして
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つも通り。もう慣れてしまっているのだ。
彼の名前は ≪ランス≫。
キースのギルドに所属する戦士の1人にして、1つの時代に3人しかいないとされる英雄たる資質を備えた人物の1人だ。
だが、彼の行動理念は英雄とは真逆といって言い。
≪全てはオレ様の為に≫≪天上天下唯我独尊≫
横暴が服を着て歩いているとは正にこのことである。
そして、美女がいれば無理矢理にでもHをし、(本人は大体は和姦と思ってる)邪魔する奴は(特に男・ブス)は皆殺しにする。
……ここまで紹介すればわかるだろう。真逆と言う意味が。
まぁ……腕だけは英雄に相応しいものがあり本物だが、それらの所業から≪鬼畜戦士≫と言う通り名で呼ばれているようになっていた。
「漸く重い腰を上げたか、ランス。」
「ふん! 金が尽きたのだ。貴様は、上手い仕事を紹介すれば良いのだ! さっさと仕事の話をしろ」
「解ってる解ってる。一押しがここにあるんだ。この写真の人物だ。名前はヒカリ・ミ・ブラン。リーザスの名門 ブラン家の御令嬢だ。この娘が3週間前、通っていた学園から突如行方をくらませたらしい。それから、ずっと手掛かりなし。行方が全くつかめないそうだ。……それを探してくる。それが仕事の内容だ」
キースは苦笑いをしつつ書類……よりも先に写真を出し、そして依頼内容を簡単にだが、説明した。この男の一番のエサは先ほど言ったとおり女だ。だが 人探し、と言う依頼は地味だと言うのが根付いている、とも言える。格好よく、モンスターを倒し、モテモテになる。と常々言ったりしているのだ。
「はぁ? 人探し、ねぇ……。天才戦士のオレ様には似合わない、地味な仕事だな」
「ふん。嫌なら帰れ。それとも何か? 蜂の巣の駆除や、レンジフードの掃除の方が良いのか?」
キースのこの言葉はハッタリだ。この場所に来た以上は、間違いなく仕事をしに来ている。金に困っている。絶対に帰ったりはしないだろう。
そして、人探しよりも何倍も地味な仕事を提示したから、この人探しを受けるしか無いだろう。
(……んで、写真を見りゃ意見が変わるだろうさ)
キースは、ひらひらと写真を机の上に置いた。それをランスが拾って確認する。
「ヒカリ・ミ・ブランねぇ……。……って、おおっ!! ヒカリちゃぁん!! 可愛いではないか!」
先ほどとは打って変わり、やる気満々の表情を見せるランス。……いかつい顔のキースはしてやったりの表情。『……計画通り』とでも言いそうな顔だ。
「よし! 今回はこのヒカリちゃんの可愛さに免じて、最強にして無敵の冒険者。ランス様が、ちゃちゃっ! と片付けてやろう」
話はどんどん進んで行く。ランスにとって、名家かどうかよりも美女かどうか?が最重要。
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