プロローグ
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のだ。
それが、メインプレイヤーとして生まれたドラゴンだった。
魔王 vs ドラゴン
それは後に最終戦争と呼ばれる戦争。
長い年月の末に、現魔王は倒され、地下深くに封印された。そして名の通り……その後にドラゴン達の戦争は一切起きなかった。ドラゴン達は、戦いの果てに世界統一を成し遂げたのだ。
そして、その代償に起きたのが、創造神による≪虐殺≫、全て消去する事だった。
ルドサラウムは悲劇と混乱の観賞をこの上ない愉悦とする歪んだ精神の持ち主。苦しみ、憎しみ、哀しみ等の負の感情を心地よく思い、それを生む死や破壊を好む。故にドラゴン達の世界統一。戦争の起こらない世界が何よりも嫌った。
『なら、どうするか……? 決まってるよ』
――神の結論。それが、虐殺。全ての消去である。
空を埋め尽くす無限とも言える数の≪エンジェルナイト≫。神・天使達がドラゴン達を残らず虐殺していった。それはもう戦いとは呼ばない程のものだった。ただの一方的な虐殺。
『面白いからこそ、ココにいても良いの。だけど、そうじゃないのなら……皆惨たらしく殺して欲しいの。生きていてもつまらない連中でも死ぬときは面白いと思うんだ』
空を覆うエンジェルナイトにそう言うルドサラウム。それはまるで善悪の区別がつかない子共のソレだ。無邪気な子共が何の躊躇いも無く玩具を壊す様に。虫をバラバラにする様に。 ……初代メインプレイヤーであるドラゴン達はゆっくりと、惨たらしく、殺していった。
それは、メインプレイヤー達から、神へと昇格を果たした者達にも及んだ。……その天の裁きと言う名の虐殺が過ぎ去った後、ドラゴン達は殆ど全滅したのだった。
そして、その後に生まれてくる新たな種……新たな玩具。今度の玩具は平和などは逆立ちしたって作れないだろう。その存在はドラゴンや魔人達に比べてあまりにも非力。
――たった100年足らずで死ぬ存在。
そう……新たなメインプレイヤーは≪人間≫と呼ばれる存在。
生み出される存在によっては理不尽極まりない。
残虐非道・悪逆無道・残忍酷薄……正に鬼畜の如き所業。無邪気に行っているから更に性質が悪い神々。そして、この世界を創った全知全能と言っても差し支えない存在のルドサラウムが知りえない存在も生まれているのだ。
そう、初の≪イレギュラー≫である。
この三超神を作る過程で意図せず生まれた存在がいた。
それが後に悪魔王を名乗る≪ラサウム≫。
まだ4つの魂しか存在しえぬ この世界で最初に生まれた≪イレギュラー≫だった。創造神の元から生まれた筈の歪みだが、ラサ
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