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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第79話 大切な人を守れない
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は違う!」
そう、リュウキはリズの問いに即座に答えたからだ。リズはその時のそう言うリュウキの目をしっかり見た。……嘘を言っているようにはもう見ても見えない。
そもそも、リュウキは、元々嘘をつく人間にも見えなかったから。
「そう…… なら良かった。……ほんとに良かったよ」
その答えを聞いてリズは安心しきった様子でそう言った。表情は綻んでいた。羨ましいと思ってはいたんだけど、やっぱり、レイナの事はリズも大好きだから、安心させたい、そして笑って欲しいと思っているのだから。
「……オ……オレは」
リュウキは続けて何かを言おうとしたんだけれど 喉に何かがつっかえたように、言葉が出ないようだった。安心した様子のリズとはまるで正反対だった。
「……無理にとは言わないよ。何か……あるんだよね? その、……理由がリュウキにも。私は、とりあえず その答えが聞けただけでも良かったから。あの子は。……レイは 私の大切な友達だから」
リズはリュウキの肩に手を置いた。
「…………」
だけど……、リュウキの表情は暗く、俯いたままだった。
「あッ……、ゴメン。そこまで、リュウキの事 追い詰めるつもりなかったんだ。ほんとごめんっ!」
リズは思わず頭を下げ謝っていた。
想像以上に沈んでいるリュウキを見て、罪悪感に苛まれていたんだ。理由を……最後まで聞きたかった言葉だけれど、これはさっきも言った通り、心の問題。無闇に聞いて良いもの……じゃないんだから。
リズがそう言った直ぐ後に、俯いていたリュウキは顔を上げた。
「いや……オレが悪いんだから。今回のは間違いなく……。リズは何も悪くない……、そして、レイ……ナも」
リュウキはリズにそう言っていた。そして続ける。ここからが、本題だった。
「オレは………怖いんだ」
リュウキはポツリと話しだした。
「え?」
思ってもいなかったその言葉に思わずリズは戸惑ってしまった。
『怖い? 前人未到の事を次々と成しているリュウキにこの世界に怖いものがあるのか?』と思っていたんだ。最前線での戦いはそれ程までの戦いをしている事もリズは聞いていたのだから。
「怖い……?」
「……ああ。」
リュウキは……更に続けた。自分自身が理解した事を……そして、そこから先の事を。
「……オレは、誰かを好きになる……と言う気持ち よくわからなかった。でも、親の事、親代わりになってくれた人の事は好きだ。大好き……だ。でも……違うんだよな?他人を……、その異性を好きになるって事は」
「えっ? え〜〜っと……まぁ、そうだよ? う、うん、そうそう……」
リズは少しぎこちないが、リュウキの問に肯定した。だって、幾ら何でも 正面か
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