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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第77話 涙
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その通りの人間だったのならそんな事ありえないと更に思ったんだ。
「私が……いけなかったんだ……。きっと、そうだよ……。リュウキ君を、知らないうちに……傷つけて……。そ、それできら……嫌われ……ぅ……」
レイナはぎゅっと……手を握り締め、震えていた。リズは、その震えている手の上から包み込むように両手を置いた。
「……私はね? レイ」
そしてその後、リズはレイナの肩に優しく手を置き続ける。
「あたしはリュウキとの付き合いはレイ達に比べたら短いし、レイ達ほど彼のこと知ってるわけじゃないけれど、あたしはレイナの事は良く知ってるつもりだよ?」
リズは、そう言ってレイナに微笑みかけた。
「……え?」
レイナはまだ目を赤く腫らした状態でリズを見ていた。
「あなたはね、本当に優しいコなのよ? ……レイみたいなコ、他にいないんだよ? ……そんなあなたの事、嫌うなんてどうやったって考えられないよー。だって、レイはすっごくやさしくて、その上 可愛いんだからさ」
続けてリズはレイナの頭を撫でた。にこり、と笑みを見せながら。
「で、でも……わたし……わたし……っ」
レイナはまだ、涙を流していた。
今、そう言われても信じられない。といった様子だ。
「きっと、リュウキに何かあったんだって思える。彼、皆言ってるけど 恋愛や愛情のこと、よくわかってなかったんだよね?」
「う……うん」
レイナはそこは肯定した。彼を見てきてそれは一目瞭然だからだ。そんな事、リュウキを知っているメンバー皆知ってるって思えるから。
「私は話の上でしか、リュウキとの事は 知らないけど……きっと、リュウキ、 理解したんだと思う。《誰かを好きになる。好きだと言う気持ち》……それをね? でもやっぱりまだ鈍感なのは間違いないと思うけどさ」
「ッッ!!」
リズの言葉を訊いたレイナは、驚き目を見開いた。今まで、そんな風に思えた事が無かったからだ。
いや、そんな事を考えていられなかった、というのが正しいかもしれない。
「レイ、信じられないって顔してる。でも これはあくまで私の想像の事。アイツは思った事は基本全て話すって思う。それは、疑問だってそう。 そんな男が態度を変えて、更に俯いて出て行ったって事、それを考えたらそうとしか思えないんだ。……その気持ちに気づいて……それで何かきっと悩んでるって思う」
あの時、リュウキを見てリズは、何も言えなかったんだけれど。今思い返してみたら……、そう見えなくも無いって思ったんだ。
「だから……、怖がらないで思い切ってリュウキと話をしてみて。あの時のレイ、見ててやっぱりちょっと遠慮気味だっておもった。怖かったんだって思うけど、勇気出して思い切り体当たり
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