遠征前日とスウィードに……
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通り越してもはや尊敬を抱く。
「はぁ、全くもう……それで? 今日は何をお求めに?」
「今度、ていうか明日なんだけど、【ロキ・ファミリア】の遠征についていくことになってな。回復薬とかの補充にきた」
「そうですか。では、高等回復薬と高等精神力回復薬。それと、万能薬もお持ちしましょう」
「あと、強化薬と付与薬も頼む」
「畏まりました。エリザベート、ジョセフィーヌ。取ってきてください」
『『キュピィ!』』
カウンターに登っていた二匹が飛び降り、カウンターの奥に繋がる扉の向こうに入っていった。
ここのアルミラージたちはかなり賢く、こうやって注文の品を取りに行ってくれるのだ。
「あの、式さん。そな、強化薬と付与薬って……」
「このファミリアにしかない、オリジナルのやつだ。味はあれだが、その効果はかなりのもんだぞ?」
「味の改良は頑張ってるんですが、どうもうまくいかず……」
「でもすごいんだぜ? 強化薬は一時的にアビリティを上げてくれるし、付与薬は一時的に特定の耐性をつけてくれるんだ。発展アビリティに『耐異常』のないやつにはかなり重宝するぞ?」
「そ、それすごいじゃないですか!!」
「まぁ、それを上回るほどの味なんだがな」
「うっ……申し訳ございません……」
伏せ目になって謝る彼女の肩を優しく叩き、アルミラージ達が戻ってくるのを待つ。
暫くすると、キュッキュッと鳴きながらエリザベートとジョセフィーヌが頭に箱をのせて戻ってきた。
「ではこちら、全て二〇〇〇〇〇〇ヴァリスになりますが……そうですね、懇意にしてもらっていますので、一七〇〇〇〇〇ヴァリスにまけておきますね」
「お、そりゃいいな。だったら、明日バベルまで渡しに来てくれないか? 【ロキ・ファミリア】の面々もいるし、宣伝にもなるだろう」
「それはいいですね。なら、一六〇〇〇〇〇にしておきましょう」
「おしっ、なら明日の朝、バベルで」
「はい。頼まれました」
それじゃあといって、俺はスウィードを連れて【白蛇の薬院】を出る。
スウィードも隅に座っているアスクレピオス様に一礼すると俺のあとを追って出てきた。
ーーーーーーーーーーーー
「え? 俺に、ですか?」
「ええ。あなたにですよ。スウィード」
「【バルドル・ファミリア】に一人で来るとはなかなか骨があるじゃねえか」
どうやら、スウィー
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