遠征前日とスウィードに……
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、、、、、》
それは先程まで俺たちがいた場所を通過し、地面へと突き刺さった。
「ふぅ、やっぱりか……念のために飛んで良かったぜ」
「……いやいやいやいや!?」
危ない危ないと、一息つく俺にスウィードが抗議の声をあげた。
「なんですかあれ!? 武器が飛んでくるとか聞いてないですよ!?」
「まあ待て、まずは中を見よう。そうすればわかる」
ほら、こっちこいとスウィードを招き、一緒に中を覗く。
それはスウィードにとっては驚きの光景で……俺にとってはもう慣れてしまった光景だった。
「この変態神がっ!! いつもいつも!!」
「ホッホッホ、そうカッカするでない。顔がお主の履いているパンツのように真っ赤じゃぞ?」
「ウガァァァァァァァァァ!!!」
そこにいたのは、顔を真っ赤にして殴る蹴るを繰り出す眼鏡のアマゾネスの女性と、その攻撃を全て避けている白ローブに白髭の老人の姿。
「あの、これは一体……」
「あの老人がここ、【アスクレピオス・ファミリア】の主神、アスクレピオス様だ。女の人は前の遠征で会っただろ?」
「え? ……あ、フィーネさんだ」
スウィードも顔を見て思い出したのかその名を口にする。
フィーネ・シーノロク。ここ、【アスクレピオス・ファミリア】の団長で、Lv3。神から授かった二つ名は【蛇乙女】。
健康そうな褐色の肌に、濡れ羽色の綺麗な長髪のアマゾネスなのだが、下着同然の布面積の少ない民族衣装は着ておらず、そのナイスなお体はローブに包まれ、その隙間から覗くものさえ長めのパラオ。肌を出しているのは首と手くらいだろう。
見てわかる通り、アマゾネスなのにエルフ並みに身持ちが堅い。
この間、うちと【テュール・ファミリア】と遠征に行った人だ。
「ホッホッホ、そう怒るでない。減るものではなかろう?」
「私の精神が減ってるんですよ!!」
そして、Lv3であるフィーネさんの攻撃を避け続けるこの御仁。
この製薬系ファミリア、【アスクレピオス・ファミリア】の主神であるアスクレピオス様その神だ。
一般人並みの身体能力しか持たない神様がどうやってフィーネさんの攻撃をかわしているのかは甚だ疑問だが、まぁそれはあのお方だからと理由で納得「できるわけないでしょぉ!?」
「あ、やっぱり?」
「『あ、やっぱり?』じゃないですよ!」
だが、俺達がそうこういってるうちに、二人のやりとりは更に過激さを増していく。
「エリザベス! エリザベート! ジョセフィーヌ!」
『『『キュイッ!!』』』
フィーネさんが名前を呼ぶと、カウンターから三匹のアルミラージが姿を現した。
「っ!?
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