第4話 蹂躙
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
水艦の艦尾を捉える。
「その推進部を貰ったぞ!!」
推進部がある艦尾に到達したと同時にZ・Oソードを展開、まるでバターや豆腐を切り裂くようにしてあっけなく潜水艦の推進部は切り裂かれて爆発を起こす。
残りの艦体部分については先ほどと同じようにフィールドを発生させつつ、ベントを開いたのか大きく泡を出しながら沈降させていっていた。
恐らくはこのまま逃走を図るのだろうと思われるし、俺の予想が正しいのであれば彼女達は失った艦体を自己修復で応急的であっても再構築できる。
既に切り裂かれた艦隊の部分から不思議な光が漏れだして、早速と言って良いくらいに艦体が再構成されていっているのがその証拠だ。
「ならば、ここで完全に足を止めてもらうとしようT−LINKフェザー展開」
翼を大きく広げて腕を組みT−LINKシステムへコンタクトし、緑色とも翠とも言える輝きの翼に鳥の羽を模した弾丸を出現させる。
その数18、原作ゲームのアストラナガンが展開していた数は4か5程度の数だったと記憶しているが、自分で展開枚数を選ぶことが可能なようだ。
「フルファイヤ!!」
もう一隻が俺の行動を見て嫌な予感を感じたのだろう、こちらへと向かおうとするがガン・ファミリアがフィールドが弱くなっているポイントを狙い撃ちにして牽制する為に、その迎撃に専念せざるを得ない状況へと追い込む。
そうして全ての羽を奇妙な形の紋章が緑色に光る潜水艦へと、俺の一言で殺到し次々と突き刺さっていく。
次々に突き刺さり全てが連鎖するようにして一瞬で爆発していくと、俺の目の前には大破して緑色の輝きも失われている潜水艦がゆっくりと沈降していっていた。
「人が、人の形をしたものが乗って居ないだけ、精神衛生的には良いんだけどな……」
第二次世界大戦中の軍艦を模している事、つまりは人が乗れるという事で俺自身、最初に駆逐艦を撃沈した時は後味というか複雑な罪悪感に包まれていた。
俺が自分の身を、命を守る為とはいえども、俺自身が向こう側でさえも経験した事のなんてない人を殺す感覚を感じてしまったのだから。
だからこそ、撃沈した艦に人が乗っていない事を確認出来た時は安堵のあまりに涙が出てしまったんだが、まあ、それは置いておこう。
「もう一隻の潜水艦は、退いたか……」
さっきまで俺の後方約2千mという海の中、俺達の様な戦闘が可能なものにとっては至近距離にいた潜水艦は、ガン・ファミリアを振り切って戦闘海域より逃走していた。
だけど、さっきまでの飛行で俺はステルス機能であるASRSを解除していなかった、これはステルス機能を展開しても探知される技術を持っているという事なんだろうな、もしくは情報を収集された
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ