第4話 蹂躙
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つつ、アストラナガンは羽の形をした弾丸を翼より射出して400と402に対して牽制を行いながら、回避運動を行おうとした伊33を捉えて手に持った剣を両手で持ち振り下ろした。
「ば、バカな……」
『たった、たった一振りで……?』
海中の戦闘状況を知らせる映像に信じられない光景が映る。
接近を許した伊33が、まるで豆腐か何かを切るかのように艦の中央部より真っ二つに切り捨てられたのだ、今までに自身達を傷つける事が出来た存在を間近で見ることなど無かった事、それが彼女達の激しい動揺を誘う事になった。
「くっ!」
『402、防御に専念を!』
「分かっている!だが、何としてでも、隙を見つけて離脱しなければ」
『ええ』
そうして彼女達はようやく理解する。
自分達が仕掛けた相手がどれほどの化け物なのかを。
〜黒き天使の異邦人〜
〜第4話 蹂躙〜
さてと水中でも空中とほぼ同じように動けるというのは、意外ではあったけどこれは敵にとっても同じだったらしく、先ほどまでの様な統率というよりも冷静で慎重な動きから、慌ただしく自分達の速度を上げて武装をめくら撃ちのように次々と魚雷やら音響魚雷を撃ってくる。
何としてでもこちらの射程の外に逃げようとするような動きだな。
ここで下手な形で逃げられては、こっそりと尾行でもされてアオガネの位置を特定されでもしたら、今までの努力が水の泡だ。
「ならば、ここで後もう一隻は沈んでもらうか、行け!ガン・ファミリア!!」
位置を特定されないためには簡単だ、もう一隻か残り全てを撃沈するしかない。
もしも向こう側から何らかのコンタクトが戦闘前に合ったのならば、応じて戦闘を回避するなどの方法があったんだが、向こうに戦闘の意思がありありで俺を沈める気で向かってくるという状況下で、こんな甘い事を考えていられるのは、アストラナガンという超戦力に搭乗している余裕なのだろう。
これがヒュッケバインなどの機体だったら間違いなく、圧倒的に不利な戦いを強いられていただろうしな。
「あの緑色に輝いている紋章の浮かんでいる方、こっちに大きく損傷して貰うか沈んでもらうとするか」
ガン・ファミリアを向かわせた方とは別の、緑色に輝く変な紋章を浮かべている潜水艦に俺は狙いを定めると、海中であるのに普通にエネルギーを発して羽ばたく事が出来る翼を使い一気に接近する。
それと同時にチラリともう一隻の方を窺えば、何らかの防御フィールドと思われる物を展開しつつ、ガン・ファミリアの追撃から逃れようと必死で動いているのが確認できた。
現状の機体速度はノット換算で、130ノットに一瞬で達して緑色の潜
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