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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第75話 借りたくて、リズベット武具店
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は思わず、目の前の男の胸倉をつかんでしまっていた。
「ななななっっっ!!?? あ、あ、あたし達があれだけ苦労したのにぃ、どれだけしたら、こんなにとれんのよぉぉぉ!!」
そのまま、男の胸倉をつかんでブンブンっと前後に振らす。
「……ッッ!お、落ち着けっ」
男は初めのうちは、突然の変わりように驚いていたが、直ぐに戻り軽くリズの頭を撫でるようにおいた。その行動にリズは、“はっ”としたようだ。初対面の人に、一体何をしてるんだ、と直ぐに後悔した様で。掴んでいた手を放した開放した。
「ご、ごめん……あまりの事だったからつい……」
その後、直ぐに謝罪の言葉を口にしていた。
「……い、いや、別に構わない。だが、知っていたんだな。この金属の入手の情報……まだ正確なものは出回ってなかったはずだが」
突然の行動には驚かされたが……、とりあえず、この金属の事を思い出しながらそう言った。入手できる場所、そしてモンスターの情報は既に出回っている。だが、それだけでは入手する事は出来ないのだ。それは勿論リズも良く知っていた。
「ほんの数日前にこれを取ったんだ。だから知ってる」
だから、そう答えた。
「なるほど……」
男は理解したように頷いた。確かに、このアイテムに関しては入手したのだが、正確な情報をアルゴに教えていないからだ。単純に、リアルタイムで全ての情報を渡すのは流石に無理だから。
「そ、それに……インゴットだけじゃない……、鉱石……、それも結晶クラスのものばっかじゃん……」
そのオブジェクトの中に、素材アイテムで、武器防具の性能を向上……+させる鉱石類もその中に含まれていた。
そして、その鉱石にも勿論ランクと言うものがある。
≪〜石≫が最低のランクで、最大なのが≪〜晶≫と言う名が付くの鉱石。つまり、それだけ入手するのが大変なのだ。
それが、どっさりといーーーっぱい。
仮に、この提供された素材を全額売ったとすれば、先ほどの金額……更に倍はしそうな値段になりそうなのだ。価値だけで言えば……500万コルを軽く超えそう……。下手をすれば1000万の大台に乗る事だって十分ありえる。
なぜなら、最大クラスの物は簡単に手に入る物じゃないから、勿論非売品。プレイヤーの言い値次第で変化するのだから。
「……確かに、突然の事だから疑うのはわかる。だが、オレにとってそれだけ重要なんだ。……頼めないか?」
男はリズの考えを読んだようにそう言った。そして、軽く頭も下げていた。
「うぅ〜〜ん……」
リズは、そういわれても……と言う表情だった。いきなりの連続で 上手く頭が働かないのだ。そして 何か 裏があったら、と考えれば考える程怖い。
でも、こんな顔してる
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