Another21 超特訓
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は充分補充出来たな」
オムレツを太一に渡し、草を抜くと、少し古い絵の缶詰めが出てくる。
それを鞄に入れていく。
タケル「でもあれじゃあアグモンお腹壊さない?」
ガブモン[仕方ない…んじゃないかな?俺達、ブイモンやロップモンみたいに強くないし、アグモンみたいに上の進化は出来ないから…]
ブイモン[お代わり]
ヤマト「まだ食べるのか、あいつの腹は底無しか」
アインス「今まで、お腹一杯食べられていたのに食料の残量を考えなければならなかったから、お腹一杯食べられるうちにということだろう。石田、すまんが手伝って欲しい。私だけではとてもではないが、人手が足りん」
ヤマト「あ、ああ」
ミミ「私も手伝いましょうか?」
アインス「あ、いや…太刀川。お前は食べ終わった皿の回収を頼みたい」
体よく断るアインスであった。
アインス「それにしてもそろそろ止めさせるべきだ。いくらエネルギーが必要だからと言って、あそこまで食べることはないだろうに」
空「そうですね……。これじゃアグモンを追いつめてるようなものだわ」
空と太一は幼なじみだ。
太一のことならなんだって知っている。
同じ幼稚園に通い、同じ小学校に上がり、途中で転校しても尚、また同じ学校になり、クラブもずっと同じサッカークラブで……。
空「太一って、1人で突っ走るタイプに見えるけどあれで結構周りの状況を冷静に見ることが出来る奴なんです」
アインス「ああ、知っている。」
これだけ旅を続けていれば自然と分かってくる。
彼のリーダーシップは独り善がりや我が儘などではない、本物だ。
あのリーダーシップは天性の物で、大輔や賢にもないものだ。
空「でも…………今は、紋章を手に入れてからの太一、なんだか人が変わっちゃったみたい……。」
アインス「気負っているのだろう。いつまでも大輔とブイモンに頼ってもいられない。もし何かあったらみんなを守れるのは自分だけだとな。それは力を持つ者誰もが思うことだ」
空「アインスさん…」
アインス「そのうち、元の八神に戻る。信じなさい」
空「は、はい」
空はアインスがいてくれてよかったと思う。
自分よりずっと冷静で頼りになる人だ。
丈「あああっ!!?」
その時丈が素っ頓狂な声を上げた。
自身のタグがちかちかと光っているのだ。
丈「僕の紋章が近くにあるのかも!!」
その言葉に素早く反応した太一が、愛用の単眼鏡で辺りを探る。
近くに何か古めかしい建造物が見えた。
かなり大きい。
丈「きっとあそこに紋章があるんだ…うわ!!」
走り出す丈だが、いくらも行かないうちに躓いて転ぶ。
砂に埋まった黒いケーブルに足を取られたせいだった。
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