戦いの不協和音
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ェンディたちに吹く風が威力を増す。
「嵐だ嵐だ!!前方からの嵐!!」
エリゴールはそう言い、鎌から雷を纏った黒い風を打ち出す。
「私が食い止めます!!天竜の、咆哮!!」
ウェンディはビックスローの前に立ち、勢いよくブレスを放ち打ち消す。
「あいつの魂・・・なんだありゃ?」
ビックスローは仮面の下で目を使い、グリムリーパーの魂を見ている。その魂には、何やらおかしな点があるようだ。
「のち後方からの雷」
凄まじい音と共に空から落ちた雷がウェンディたちを襲う。しかし、その攻撃はビックスローの人形によって塞がれる。ガードした人形たちは、力を失ったのか、地面へと落ちてしまった。
「かかったな!!」
「え?」
笑みを浮かべるビックスローと何がなんだかわかっていないウェンディ。
「すでに別の人形に魂を移しておいたぜ!!」
グリムリーパーの周りには、ビックスローが操っている人形が囲んでいた。
「食らいやがれ!!零距離バリオンフォーメーション!!」
ビックスローは魔法陣を展開し、グリムリーパーを狙い打つ。
しかし、その攻撃はグリムリーパーには当たらなかった。
「そんな!?」
「飛べるなんて卑怯だぞコラァ!!」
そう、グリムリーパーはビックスローの攻撃を空を飛んでかわしたのだった。
「そのようだなぁ、忘れていた」
グリムリーパーは自分が空を飛べることを忘れていたらしく、驚いていた。
グリムリーパーは先程までとは違う岩へと降り、ウェンディたちを見据える。
「ところでお前たちは誰だ?」
「おいおい・・・」
「もう忘れられてますよ私たち・・・」
グリムリーパーのあまりの物忘れの激しさにウェンディたちはあきれるしかなかった。
その間にも、グリムリーパーは鎌を振り、ウェンディたちを攻撃する。
「天竜の翼撃!!」
ウェンディはグリムリーパーの攻撃に対し、同じく攻撃で対抗する。
「気象を司る俺に風系統の魔法で挑むとは、身の程を知るがいい」
グリムリーパーはウェンディの翼撃を打ち消す風を生み出し、その風はウェンディたちに襲いかかった。
「うぅ・・・」
「ウェンディ!!危ねぇ!!」
「え!?」
ビックスローの声に驚いたウェンディは上空を見上げる。そこには、グリムリーパーの風によって運ばれてきた大量の牛が舞っていた。
「あわわわわ!!」
「強風による飛来物に注意」
グリムリーパーは風を弱め、ウェンディめがけて牛を落とした。
「くっ!!」
「きゃっ!!」
ビックスローは危ないととっさに判断すると、ウェンディを突き飛ばす。
「うご!!がっ!!うがっ!!ぎゃっ!!獣くせぇ!!」
ウェンディを助
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