戦いの不協和音
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「「!!」」
二人がなんとか水から脱出すると、二人の上から声が聞こえ、見上げる。
そこにいたのは、岩の上に佇んでいるエリゴールこと、グリムリーパーだった。
「グリムリーパーとかって奴か、歩く異常気象だな、まるで」
「元鉄の森のエリゴールさん・・・らしいですよ」
二人はグリムリーパーを見据えながらそんな会話をしている。
「鉄の森・・・?エリゴール・・・知らんなぁ」
ウェンディの言葉を聞いたグリムリーパーはその単語に覚えがないようだ。
「なんだよてめぇは!物忘れがすぎるんじゃねぇか?」
「だが、次の気象はわかる」
グリムリーパーは鎌を構える。
「上方からの突風!!」
グリムリーパーがそう言うと、黒風からウェンディとビックスローに風が襲い掛かる。二人はそれを横にジャンプしてよける。
「うおっ!!」
「ええっ!?」
二人は風が落ちた地面を見て驚く。そこにはグリムリーパーの攻撃により、大きな穴が開いていたからだ。
「時々横からの竜巻」
グリムリーパーは鎌から黒い竜巻を出して二人を撃とうとする。しかし、それをビックスローは人形たちを使って防ぐ。
「自然現象に抗うとは・・・ハエでもそんな真似はせんだろうに」
「こいつ・・・」
「ビックスローさん、サポートします」
ウェンディはビックスローと自分にアームズをかける。
「よっしゃあ!!俺たちはハエじゃねぇ!!妖精の尻尾の魔導士をなめんなよ!!」
ビックスローとウェンディは岩の上に乗っているグリムリーパーに向かってジャンプする。
「下方からの、強風」
グリムリーパーが鎌を下から上に動かすと、ビックスローとウェンディの下から強い風が吹く。
「「っ!!」」
ウェンディたちは下からの風に気をとられてしまう。
「ふんっ」
グリムリーパーは鎌を降り下ろす。
「うおっ!!」
「きゃあああああ!!」
ウェンディとビックスローはグリムリーパーの鎌から放たれた強い風に押され、後ろの岩にぶつかる。
「どうした?口先だけか?」
グリムリーパーはウェンディたちを見下ろしそう言う。
「くそっ」
「今・・・治癒を」
「そんな暇はねぇ!!」
ビックスローとウェンディはなんとか立ち上がり、ウェンディはビックスローの治癒をしようとする。しかし、ビックスローはそれを止める。
その間に、グリムリーパーは鎌を高々と掲げる。
「あれは・・・」
グリムリーパーが鎌を上げた時、上空の雲から雷が落ち始める。
「妖精の尻尾・・・思い出せん。だが、次の気象はわかる」
突然、ウ
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