第九章
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「フー=マンチュー博士は今回は退いたが」
「あの博士もしぶといですからね」
「そして懲りる人間じゃない」
「他の怪人達と同じで」
「だからまた何かしてくる」
「その時は、ですね」
神谷さんは事務所のソファーに警部と向かい合って座りながら深刻なお顔で言いました。
「僕達も」
「またフー博士に向かうぞ」
「そうしましょう、また」
「ああ、黄金バットがいてくれてもな」
「まずは僕達で何とかしないと」
「人間の社会は人間が守る」
警部は神谷さんに確かな声で言いました。
「そうしないといけないからな」
「その通りですね、それじゃあ」
「ああ、またな」
「フー博士に立ち向かいましょう」
「他の怪人達にもな」
こう神谷さんに言ってでした、警部は神谷さんにあらためて捜査への協力を依頼するのでした。一つの勝利に安心せずにでした。
黄金バット第五話 完
2015・5・13
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