第二十六話 日高中佐!作者はお茶が好きだ!!その二
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「シャチがいますね」
「パンダもいるでごわす」
「それにライオン等も」
「素晴らしいサファリパークでごわす」
「そしてそこで戦い」
「勝利を手に入れるのでごわす」
日帝衆がというのだ。
「そうしてもらうでごわす」
「わかりました、では」
「武運長久を祈るでごわす」
「では悠木大将」
「今回は貴官に任せた」
海軍衆を統括する山本と東郷も応えた。
「日高中佐と共にだ」
「あの二人を懲らしめてもらう」
「また卑怯卑劣の限りをしてくるがだ」
「正々堂々と戦ってもらいたい」
「私は武士でありたいです」
瞬は二人にこう答えた。
「ですから」
「卑怯卑劣はだな」
「決してしないな」
「それをする位なら」
まさにというのだ。
「私は腹を切ります」
「うむ、よくぞ言った」
「それこそが武士だ」
二人は瞬の言葉に感銘を受けてこう返した。
「武士は正々堂々と戦いだ」
「そのうえで勝敗を決するもの」
「まずは卑怯卑劣に走らない」
「それが第一だ」
「貴官はそのことがわかっている」
「だからいいのだ」
まずそれがというのだ、こう話してだった。
悠木は西郷達の前から姿を消して一人の流麗な、美形と言っていい海軍衆士官の軍服を着た男の前に出て彼に声をかけた。
「日高中佐ですね」
「はい」
彼も言葉を返した。
「その通りです」
「そうですね、それでは」
「これよりですね」
「はい、南紀白浜ワールドサファリにです」
出陣してというのだ。
「ジャスティスカイザーと戦いましょう」
「二人で、ですね」
「そうです」
その通りだというのだ。
「そしてです」
「勝利を我等の手に」
ここで日高の声が強くなった。
「正々堂々と武士として戦い」
「そして勝ちましょう」
「大将、正義とはです」
日高は瞬のその黒い奇麗な光を発している目を見て言った。
「大義と共にあります」
「大義それがですね」
「はい、正義です」
まさにというのだ。
「勝てば官軍といいますが」
「その実は」
「正義は大義なのです」
「人としてあるべき姿もですね」
「そうです、それもまたです」
正義、それだというのだ。
「下劣、卑劣に正義があるかといいますと」
「ありませんね」
「下劣な正義なぞ聞いたことがありません」
日高はこう断言した。
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