第12話過去編 お迎えの時間
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
室からは特殊な電磁波が出てるからね。君の脳からの命令を肉体が受け付けないようにしてるんだ。これで我々の勝ちだね。」
明らかに笑っているのが分かる喋り方で俺を嘲笑うように言ってきた
俺は頑張って半歩ずつ下がりながらぎりぎり電磁波が俺の身体に作用しない所までいった。俺はそこで眼を閉じて電磁波の解析に取り掛かった。すると、周波数があるものと全く一緒だった。
それは……『俺の脳波』だった
「クソッ!!!!!どうすりゃあいいんだ!!!!!」
俺は絶叫するように叫んだ
その時俺の頭の中にさっき読んだ設計図に書いてあった一部分が浮かんだ
『……以上によりリミッターを解除した場合、理論的には……』
「そうだよ、リミッターを解除すりゃあいいんだ」
俺は笑った
リミッターを解除したところで何も変わらない可能性もあるがやらないよりはやった方が何かあるかもしれない
俺は可能性に賭けて設計図に書いてあった通りにリミッターを解除していった
最後に胸の部分にあるつまみを回すと
プシューー……
と音を立てて全身が軽く、動きやすくなった。
俺は黙ったまま、全速力で閉まっている扉に右肩からタックルした。扉は激しい音を立ててひしゃげて穴が空いた。
その穴から部屋に入り静かに言った
「天からのお迎えの時間だ、天国と地獄どっちがいい?」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ