第12話過去編 お迎えの時間
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「さぁ、どうやって料理しようか?」
俺は拳を打ち合わせながら下にペたりと座っている眼鏡の男を見た(因みに会議で見た男は俺が眼を開けた時にはいなかった)。男は声も出さず眼に恐怖の色を浮かべた。
『いままで黙ってたけどよ、そういうのは俺様の担当じゃね?』
聖雅が頭の中で言う
「俺はこの身体の性能を調べたいからまた後でな」
俺は躊躇無く口に出した。男は「この身体の性能を調べたい」と耳にしたとたん、ガクガク震え出した。
「そんなに怖いか?」
俺は問い掛けると
ブンブン
と、首を縦に振りまくる
「けどよ〜お前らはそんな奴を制御しようとしたんだぜ?俺はまだ飼い馴らされてない犬だ。しっかりと首輪を付けないとこんな感じに噛まれるぜっ……と」
俺は言い終わると同時に脛に足をおいてクッと力を入れた。
ボギリ
脛が脛では無くなった。男は悲鳴にも似た叫びを上げたが俺が
「五月蝿いな全く……五月蝿くしたら今度は顎を砕くぞ」
一睨みしながら言うと男は泣き止んだ。
「それにしてもこれはすごいな……少し力入れただけで脛の見た目が脛じゃなくなるとか……」
ふむ……と言いながら俺は頭の中にある先程コピーしたソフトに検索をかけた
「お、これか」
すると、俺の身体の設計図が出てきた
「なになに……『……以上によりリミッターを解除した場合、理論的にはこの機械の身体は最大、常人の約三億六千万倍の力が出せると推測される』…………は?」
俺は読み間違えた?と思って、もう一度読み直した。同じことが書いてある
「頭おかしいんじゃねぇの?」
思ったことが口に出てしまった
(この設計図が出回ると『イスラムの過激派集団』みたいなのが人間から殺戮兵器を造ろうとするだろう。こんなことは俺だけなればいい……)
俺は男に顔を近付けて言う
「この機械を設計したのは何処にいる?ここにいるのか?」
男は頷いてから顎をガクガクさせながら
「そ……こを左に曲が………ってすぐにあ…る階段を二……階分上が……って右右左……右右右左………左右……左右右左左……左の順に行け……ば分かる……」
「複雑過ぎんだろ何処の刑務所だよ」
道順を聞いた俺は本音を漏らしたがすぐに気を取り直して
「いいや、ここでぐちぐち言っても仕方ないし乗り込むか」
走る
走る
曲がる
走る
曲がる……を繰り返していくと何度目かの障壁があった
「ウゼェんだよ!!!!!どけやゴルァ!!!!!」
俺はその障壁を体当たりだけで壊した
そして俺は進む
俺は扉の前に立つ明らかにこの扉は他の扉や今まで壊した障壁より重厚感がある。
俺は踏み込もうとした。だが、入れない。
不思議に思って眼で調べていると、扉に内蔵されているスピーカーから声が聞こえてきた
「君はここには入れない。なぜなら、この研究
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