マブラヴ
1040話
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れは……その……」
へぇ。さすがにボビーだ。あの龍宮を言いくるめている。
「あの……アクセルさん。その、どうでしょうか?」
聞こえてきた声に振り向くと、そこにいたのは頬を薄らと赤く染めた恭子。照れている理由は、やはりその身体に着ている水着だろう。
誰が用意したのか、ビキニタイプのその水着は恭子の魅力的な肢体をこれでもかとばかりに強調していた。
「お? ……痛ぅっ!」
そんな声のしてきた方へと視線を向けると、そこではオズマが痛みに……いや、激痛に顔を歪めていた。
その理由は、間違いなくオズマの足だろう。キャサリンの足が……しかも踵が、思い切りオズマの足へと振り落ろされていたのだから。
「あがががっ!」
そんな悲鳴を上げているオズマを横目に、恭子に向かって口を開く。
「ああ、似合っているぞ」
「だ、そうです。良かったですね恭子様。勇気を振り絞ってこの水着を選んで」
ぬうっとばかりに恭子の後ろから現れた如月が、そう呟く。
それを聞いた恭子は、照れとは別の意味で頬を赤くしながら如月へと向かって叫ぶ。
「ちょっと、如月!」
「おや、何かいけない事でも言いましたか?」
主の言葉を柳に風とばかりに受け流す如月は、競泳水着を着ていた。
露出度という意味ではビキニよりも下だが、それが寧ろ健康的な色気を感じさせる。
そして……
「特定の場所じゃなくても海で泳げるってのは、羨ましいわね」
「……海、好きです」
「ちょっと、夕呼! な、何だって私までこんな水着を……」
「なによぉ、まりもだってここ暫く忙しかったんでしょ? なら少しは骨休めしないと」
殆ど紐と言ってもいいような水着を着ている夕呼に、クラン同様のスクール水着の霞、もう1人のまりもと呼ばれていたのは、確か夕呼の友人の神宮司まりもだったか? こっちも夕呼程ではないにしろ、かなり露出の派手なビキニを着ている。
ただ、普段であれば周囲の注目を集めるだけの衝撃なのだが、やはり夕呼の紐水着には及ばず……アウルやスティング、シンといった若い者達にとっては、色々な意味で刺激的だったらしい。
夕呼本人は全く気にしていないようだが、それ故により刺激が強いといったところか。
……ともあれ、こんなメンバーで今年の海水浴は始まったのだった。
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