無限時計を追え!!
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言っている。そのキナナさんを、エルフマンさんは抱っこしてベッドへと運んでいった。
「もしかして、例のこと何か思い出したとか?」
「どうだかなぁ。ここ最近、そのことで悩んでる感じもあったし」
ルーシィさんとマックスの言う例のこととは、以前キナナさんにかけられていた呪いのことらしい。なんでも、ヘビの姿にされる呪いだとか。
「これ、古代ポタメリア語だよ」
レビィさんはキナナさんの書いた文字を見てそう言う。
「またそれかよ」
「針の文字と同じか」
ワカバさんとマカオさんがそう言う。
「どうやら、ウィル・ネビルという人物についての記述らしい」
フリードさんもキナナさんの書いた文字を解読したようだ。
「ウィル・ネビル?」
「『星空の鍵』の作者だな」
「「ほぇ?」」
ルーシィさんとエルザさんが言った言葉にナツさんとハッピーは変な声を出す。
レビィさんは壁に書かれた文字を眺め、それを読み始める。
「えっと・・・ざっと翻訳すると、『ウィル・ネビルはかつて、何体もの星霊と契約し、彼らを使いこなすことができた偉大な魔導士だった』」
「星霊と契約?」
「作家であり、星霊魔導士でもあるってことか」
レビィさんの翻訳を聞き、ハッピーとグレイさんがそう言う。
「さらにこうある『ウィル・ネビルには多くの弟子がいた。しかし、彼が永久の眠りについたあと、弟子たちは散り散りになり、その後の行方はわからない』」
「弟子までいたんですか」
「それもいっぱいいたんだって〜」
フリードさんの翻訳を聞いた俺とセシリーはウィル・ネビルという人物のすごさを感じ取っている。
「あ!!」
すると、ルーシィさんが何かに気づき、声を出す。
ルーシィさんはどこからか本を取り出すと、その本を机の上に置く。
「なんだこれ?」
「人名辞典。倉庫から持ってきたの」
ルーシィさんは人名辞典を開けると、ウィル・ネビルの名前を探し始める。
「えーっと・・・あった!!」
ルーシィさんは名前を見つけると、ウィル・ネビルのことが書いてあるページまで本を捲る。
「ウィル・ネビル、作家、ゼントピアの・・・枢機卿」
「枢機卿?」
「食いもんか?それ」
俺とナツさんは枢機卿という言葉の意味がわからず質問する。でも食べ物じゃないことはわかるよ。
「教会組織のお偉いさんだ」
エルザさんは少々呆れた口調で教えてくれる。
「えーっと・・・枢機卿として数々の功績を残し、ゼントピアの歴史の研究家としても知られていた。
でも、ある時期を境に教会を離れて、しばらく行方不明になったんだって」
「理由は書いてないの?」
エバーグリーンさんが聞くが、ルーシィさんは本を見たあと
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