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ドリトル先生と森の狼達
第五幕その七
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 ガブガブとダブダブも区別をつきかねています。
「注意して見ないと」
「わからないわ」
「うん、匂いもね」
「狸君達と似ているね」
 ホワイティと老馬はお鼻をくんくんとさせました。
「不思議なことに」
「同じ様な匂いがするよ」
「同じ森にいるから?」
「穴で暮らしているからかしら」
 穴熊も狸もとです、チープサイドの家族は考えました。
「だからかな」
「同じ様な匂いがするのかしら」
「これまで日本の狸さん達見たけれど」
「本当に穴熊さんと似てるね」
 オシツオサレツも二つの頭で穴熊を見つついぶかしむ感じになっています。
「違う生きものの筈なのに」
「似てるのがわからないよ」
「ははは、似てて当たり前だよ」 
 その穴熊君が笑ってです、いぶかしむ先生と一緒にいる動物の皆に言ってきました。それを当然と言うのです。
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