武器と……怨念?
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れすごいなぁ……どうなってんだろ」
式さんに聞いた話では、台座の下に魔石が取り付けられていて、石から生じる魔力を浮力に転用しているのだとかなんとか……
正直、田舎の山中で狩人だった僕には理解ができないが、まぁすごいものだというのは分かった。式さんがそう言うのならそうなのだろう。
やがて八階にたどり着くと、そこにはたくさんの冒険者が。みんな、俺と同じLv1なのだろうか。
このバベル、四階から八階までのテナントは全て【ヘファイストス・ファミリア】のものらしい。【ヘファイストス・ファミリア】といえば冒険者の武器や防具の超一流ブランド。一度式さんに連れられて得物を見たが、0の数が六桁とか当たり前だった。
が、この八階は【ヘファイストス・ファミリア】の下端鍛冶師も作品を出しているらしい。
性能は一流と比べればあれだが、懐にも優しいし、その下端鍛冶師にとっても自身の作品が店頭に並ぶのだ。
式さん曰く、うぃんうぃんらしい。意味は分からないが
「さて、どれがいいか……」
武器は刀と決めているので、そこは問題はない。多少高くても三〇〇〇〇〇あれば買えるだろうが、パディさんには計画的に使うようにと言われている。
「んー……無いな、刀」
が、金額云々の前に、まずお目当ての武器が見つからない。極東の伝統武器らしいから、生産数が少ないのだろうか
「店の人にでも聞いてみ……お?」
店員に聞こうかと考え付いたとき、ふと、店の片隅に目がいった。
かなり目立たない場所にあるが、設置された箱の中に幾つかの得物が無造作に放り込まれていた。
「これも売り物……のようだな」
近づき、手に取ってみれば値札がついていた。扱いがかなり雑だが、良さそうなのもあるかもだ。
他にも同じようなものがあったため、幾つか探すと、ついにそれを見つけた。
「……あった……」
手に取ったそれを鞘から抜いてみる。
美しい刀身に少し反ったような形状の片刃の剣。刀だ。
そして同時に、惹かれた。
その刃文は真っ直ぐでその刀をより美しく見せ、力強い銀光を放っていた。
長さも【烈】より少し長い程度。重さも俺にはちょうどいい。柄も黒でより刀身を際立たせている。
俺の意識を掴んで離さないこな刀。制作者の名が掘られているようだった
「……ヴェルフ・クロッゾ」
覚えた。多分、もう忘れない
値段も一〇二〇〇〇ヴァリスだったので、すぐに買った。帰ってからじっくりと鑑賞することにしよう。
「あとは、弓だな。さっきのヴェルフ・クロッゾって人のがあればいいんだけど……」
ーーーーーーーーーーーー
で、だ。弓もあった。
早速買った。お値段一〇〇〇〇〇ヴァリス。
合計
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ